「旧古賀銀行」では普段滅多に目にする機会のない「からくり人形」が展示されていました。 日によっては実演や説明なども行われたようで、その他の日でも実際にひもを引っ張ったりして動かせる人形もありました。 「からくり人形」は「近世から息づく日本の匠の技」と紹介されていますが、実際に日本の工業発展の礎になったといっても過言ではないでしょう。 (隣の筑前久留米の「からくり儀右衛門(田中久重)」は東芝の創始者となりました。このあたり一帯はからくり人形など機械の仕組みを工夫するのが得意な人が多かったようです。) 館内の「ほのぼの人形」もユニークで楽しい人形でした。 |
旧古賀銀行には数体のからくり人形が展示されており、実演もあったようです。 滅多にない展示で、からくり人形の仕組みを知るいい機会ですね。 |
「茶運び人形」 最も典型的なからくり人形ですね。 |
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「面被り人形」 |
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「文字書き人形」 |
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左:「矢を射る人形」 右:「采(ざい)振り人形」 |
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「旧古賀銀行」 明治18年に両替商古賀善平氏が設立した銀行で、九州の六大銀行の一つでしたが、大正15年に休業しました。 館内の展示は、古今雛などの伝統的な人形、からくり人形、ほのぼの人形やちりめん人形、和紙雛などの創作人形などが展示され、またカフェ「浪漫座」も大正ロマンの雰囲気の中でコーヒーなどを楽しむことができて大変楽しい展示館でした。 |
玄関に飾ってあったお雛さま |
「ほのぼの人形」 古き良き時代が表現されています。なつかしさを感じますね。 |
七色の玉がついた飾りが置いてありました。 |
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「熟年雛」 少子高齢化で世の中にこれだけ熟年が多くなったので、熟年のお雛さまがあってもいいな、と感じていたら、やはりありましたよ。 |
熟年の五人囃子です。 現代の五人囃子はバイオリンやコンガ(?)のようです。しかし、途中で酒に酔って寝てしまうのは昔も今も変わりませんね。うたた寝はこの世の極楽です。 人形がすばらしいのはもちろんですが、この小さなバイオリンも自作でしょうか。 |
熟年の三人官女も食べるのに忙しいようで・・。 「喉につかえるほどに急いで食べんでも・・。ホラ、ホラ、ホラ」と水(お酒?)を渡しています。 おいしいものを食べるのも一番幸せな時です。 男雛「この酒は何じゃ? いくらでも飲めるのぉ」 女雛「退屈じゃのぉー。足もしびれたし、あぁー」 春爛漫の風情です。 |
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階段もお雛さまでいっぱいです。 |
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小城鍋島家伝来の古今雛 |
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小城鍋島家伝来の古今雛 |
十四代今泉今右衛門作の「殿皿」 |
十四代今泉今右衛門作の「姫皿」 |
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美しい花瓶も展示されていました。 |
「旧古賀銀行」の建物内部は大正浪漫に満ちあふれた空間です。 |
カフェ「浪漫座」では、佐賀のご当地グルメ「シシリアンライス」も楽しめます。 |
建物は大正5年当時の様式に復元整備され、ギャラリーやカフェがああり、カフェでは大正ロマンに浸りながらコーヒーや食事を楽しむことができます。 |
展示されているお雛さま |
雅楽の五人囃子 (能の五人囃子などいろいろ組み合わせがああるようです。) |
三人の仕丁(しちょう)(衛士(えじ)) |
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