九州あちこち歴史散歩★佐賀城下ひなまつり2012(1)花のお雛さま          サイトマップ

佐賀城下ひなまつり2012(1)花のお雛さま

  3月中旬に佐賀市で行われている「第12回佐賀城下ひなまつり」に行きました。
 佐賀市歴史民俗館 2月18日(土)〜3月20日(祝)(入場券400円)
 徴古館      2月18日(土)〜3月31日(土)(入場券300円)(共通入場券600円)

どちらも佐賀市の中心部にあり、歩いて回れます。
私は昼前に佐賀市に着き、車は佐賀城前の臨時駐車場に停めました(無料)。
佐賀城をゆっくり楽しんだ後、徴古館、佐賀市歴史民俗館(旧古賀銀行など9建物の総称のようです)を回りました。

「旧古賀家」の庭には花で作ったお雛さまが飾ってありました。お雛さま全体がすべて花で作ってあり、初めて見ましたが、とてもきれいな人形でした。



佐賀市歴史民俗館の「旧古賀家」の庭には、花で作ったお雛さまが飾ってありました。




きれいなお雛さまですね。



顔はいろんな花で表現されています。




顔はチューリップ、からだの花もきれいです。



花びらはすぐ萎びるので、毎日作り直しているのでしょうね。




とても魅力のある「花のお雛さま」でした。



佐賀市歴史民俗館界隈の道路には竹筒の中に活け花が飾ってありました。



佐賀城「鯱(しゃち)の門」(天保9年(1838)に建築)
佐賀城は戦国時代、龍造寺氏が居城「村中城」を築き、その後拡張・整備が進められ、1611年に鍋島勝茂が本丸に入りました。
佐賀は江戸時代、佐賀鍋島藩の城下町として発展しました。



佐賀城天守台石垣
佐賀城跡には「鯱の門」や、「天守台」「南西隅櫓台」などの石垣が残っています。
城内には佐賀城本丸御殿を復元した「佐賀城本丸歴史館」が建設され、佐賀やお城の歴史の展示が行われており、本丸御殿の広大さ(たたみ712枚)とともに一見の価値ありです。



佐賀城本丸歴史館内の「真多呂人形」
真多呂人形は江戸時代から引き継がれた木目込み人形の技法を引き継ぎ、穏やかな表情とふっくらとした顔立ちを特徴としているそうです。
(館内の人形などの撮影はOKでした。歴史資料などの接写は禁止)




佐賀城本丸歴史館内の真多呂人形



佐賀城本丸歴史館内の真多呂人形





鍋島家の資料館「徴古(ちょうこ)館」
 鍋島侯爵家の有職雛や次郎左衛門雛など由緒ある雛人形が多数展示されていました。
 中でも明治時代などに皇族子女が天皇家より賜った御台(おだい)人形(木製の台に御所人形などが飾られたもの)が三基も特別公開されており、滅多に目にすることのない貴重な展示でした。三基の中でも、熊の親子と戯れる金太郎とその母山姥を表現した人形「山姥」がすばらしいと感じました。
(館内は撮影禁止のため紹介できません。人形好きの人はぜひ実物をご覧ください。)



徴古館の玄関に飾ってあるお雛さま




恵比須ギャラリーの「お菓子のひなまつり」
 あめ細工で精巧に菊の花などが作ってあります。



恵比須ギャラリーのお菓子のひなまつり
 伝統工芸菓子「寿賀台(すがだい)」。かつて婚礼のときに作られていたそうです。



恵比須ギャラリーのお菓子のひなまつり
 長崎から佐賀を通り小倉へ通じる長崎街道は別名「シュガーロード」と呼ばれ、街道の町では当時貴重な砂糖を使った菓子作りが広まりました。佐賀の丸ぼうろ、逸口香、かすまき、黒棒、あめがた、小城のようかんなどが有名です。



恵比須ギャラリーのお菓子のひなまつり
 人形や木の枝、花びらなどはすべてお菓子で作ってあり、すべて食べることができます。もっとも食べるなんて勿体なくて、いつまでも飾っておきたいですね。



恵比須ギャラリーのお菓子のひなまつり
巨大な龍が飾ってありました。
一か月はお菓子に困らないだろうな。
館内では佐賀名物のお菓子の販売もされていました。



道行ギャラリー
 徴古館と佐賀市歴史民俗館の間の道路などには、市民の手作りの短冊が飾ってあり、春風に揺れていました。




道行ギャラリーの俳句
 全ての色紙に絵がつけられています。
 住民が手作りの飾り物でひな祭りに参加しています。



道行ギャラリーの生け花




お店のウィンドウに飾ってあるお雛さま




街角の恵比須さまと江戸時代の道標
 佐賀市は日本一の恵比須さんの町で、江戸時代の恵比須さんが市内に800体以上あり、「恵比須八十八ヶ所巡り」などが行われ、「幸せな気持ち」を持った住民が多いそうです。
 恵比須さんには「よかよか恵比須」「大福帳恵比須」「子育て恵比須」など名前がついていて、中には「徐福恵比寿」もありました。
 徐福は紀元前3世紀ごろ、秦の始皇帝の命を受け不老不死の薬草を探しに日本に来たといわれる伝説の人ですが、佐賀県内には多くの土地に徐福伝説が残っています。
 佐賀市歴史民俗館の「森永家」で恵比須さん関連の展示説明が行われていました。




   

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