「天領日田のおひなまつり」は2月15日から3月31日のあいだ開催されます。 豊臣秀吉の九州平定後から江戸時代にかけて天領とされた日田は、九州内五カ国の天領を支配する西国筋郡代が置かれ、江戸幕府の九州経営の拠点となった。枡屋を初めとする豪商が活躍し、九州随一ともいわれる繁栄をもたらし、町人文化が花開きました。、 美しい山々に囲まれた盆地の日田の町には江戸時代の名残が残っています。 私は2010年3月下旬に、豆田町(まめだまち)を訪ねました。豆田町の北側の月隈公園にある市営月隈公園駐車場を利用しましたが、日田ICからも近く、豆田町まで歩いて十分前後でした。 豆田町には8ヶ所のおひなまつり展示場があります。いずれも数分で歩いて行ける距離です。 (日田駅を挟んだ南側の隈町(くままち)にも11ヶ所の展示場があります。今回は時間がなかったため次回に行ってみようと思います。) 詳しい情報は 日田市観光情報 をご覧ください。 (「天領日田おひなまつり」の詳細や駐車場を示した観光案内地図もあります。) |
北側の月隈公園から歩いてきて、豆田町の御幸通りを眺めました。 江戸時代の雰囲気を感じることができます。 |
「御幸通り」 眺めて歩くだけでも楽しいお店が並んでいます。 |
まず「天領日田資料館」に行き、散策に役立ちそうな地図や資料を入手しました。 |
どこを訪れるにしても歩いて数分で行ける距離です。 |
通りのあちこちに花が植えられ、あるいは花瓶などに飾ってありました。 |
「草野本家」 日田で一番の豪商だった「枡屋」の屋敷です。代々掛屋として郡代御用達をつとめると共に、製蝋業を営んできました。国指定重要文化財に指定されています。 (掛屋は幕府、各藩の公金の出納・管理を担当しました。また、財政難にあえぐ諸藩に貸付を行い、莫大な利益をあげたそうです。諸藩はどの藩でも商人に対して借金の踏み倒しを行いましたが、日田は徳川幕府の直轄地であるため、日田では貸し倒れはなかったそうです。) |
「枡屋」草野本家のポスターです。 年に数回、一般公開されます。 |
「草野本家」のお雛さま(玄関の紹介パネル) 江戸時代、京・大坂より買い求めてきた貴重な雛人形が、十畳二間に飾られています。 その他にも、江戸時代の商人の家のようすを偲ばせる品々を見ることができます。 (室内は撮影禁止です。) |
「雛御殿」のお雛さま この展示場は、10室前後の部屋に約3,000体以上のお雛さまが飾ってありました。 年中無休で、何よりもありがたかったのは写真撮影が許可されていて、どの部屋のお雛さまでも自由に撮影できたことです。 資料館や展示場はほとんどの場合、撮影禁止になっていますが、ここは自由でお雛さまをバックに家族の記念撮影もでき、フラッシュもOKでした。 |
「雛御殿」のお雛さま 江戸時代の有職雛、享保雛、古今雛なども数多く展示されています。 (この「天領おひなまつり」のページで写真に展示場などの説明文のついていないお雛さまは、すべて「雛御殿」で撮影したものです。) |
享保雛でしょうか。古今雛でしょうか。 |
明治天皇雛と思いますが…。 |
かわいいキティ雛ですね。 |
「貝合わせ」 貝に平安時代の情景が描かれています。 |
現代のかわいい人形です。 |
つるし飾りも飾られていました。 |
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