九州あちこち歴史散歩★姫島盆踊り2011(7)盆踊り(中央会場)(3) サイトマップ
夜9時を過ぎましたが、盆踊りは盛り上がっています。 (9時半ごろ終了しましたが、フェリーは待ってくれていて盆踊り終了後に乗船を開始しました。) 姫島の以前の盆踊りでは、「アバレボー」と呼ばれる踊り好きのグループがたくさんいて、好きなときに盆坪に踊り込んできたそうです。今年はどんな趣向でみんなを驚かそうか、どんな踊りで拍手喝采を浴びようかと踊りの秘策を練って、そしてそれをみんなで楽しんでいたのでしょうね。 それにしても数百年以上にわたって村中こぞっての盆踊りが続いているのは驚きです。 |
若者たちの「裸踊り」。若者たちはこの踊りがないと収まらないでしょう。 女装、全身真っ黒、思い思いに楽しんでいます。 |
姫島では盆踊りの夜には色っぽい女性が増えるようです。 |
全員踊りながらのパフォーマンスです。 盆踊りでは、足を右右、左左と運ぶなどの踊りの基本は守るのが約束事だそうです。 |
全身真っ黒の南洋の土人たちは、暗いところでは闇にまぎれて足の裏しか見えませんでした。 |
会場は若者たちの熱気で覆われ、笑いと拍手が起こります。 |
このお色気いっぱいの女性が近づいて来たときには、私は思わず走って逃げて岸壁から海に落ちてしまいました。 スネ毛の生えた女性はねーー。 |
芸達者な若者が次々と現れます。 |
夜9時過ぎ、いよいよ北浦地区の伝統踊り「キツネ踊り」が登場してきました。 |
先頭を行くのは江戸時代の「庄屋さん」で、キツネたちが庄屋さんをからかっている踊りだそうです。 |
子ギツネたちも島の盆坪を一周して、出発した北浦地区の近くに元気に戻ってきました。 |
何ともユーモラスなポーズです。見ているだけで楽しくなります。 |
化粧もユーモラス、踊りもユーモラス、本当に楽しい踊りです。 |
小さいグループが踊っています。お兄ちゃんたちの傘には提灯がついていますが、こちらにはついていません。ずっと片手で持って踊るので重たい傘はまだ無理なのでしょうね。 |
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一番小さいグループも元気いっぱいです。 |
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傘はボロボロ! 本日の力一杯の踊りの跡(?)を物語っています。 |
朝から夜遅くまで準備や化粧で大忙しです。あくびの一つや二つ出るのも無理ありませんね。 |
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後ろの子ギツネは見物席が気になるようです。特にあちこちで弁当やお菓子を食べていると・・。 |
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それでも見物席に迷い込むことなく、前のお兄ちゃんにどこまでもついて歩きます。 |
姫島盆踊り唄 1、歌えとせめかけられて 歌いかねたよこの座敷 2、座敷は祝いの座敷 鶴と亀とが舞い遊ぶ |
姫島盆踊り唄 3、亀のじようは色は黒けれど 目もとよければ様殺す 4、殺しはこの町に二人 どれが姉やら妹やら |
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姫島盆踊り唄 5、もろたら妹をくれた 妹みめがようで姉まさり 6、さそなら妹もさそが 同じ蛇の目の唐傘を |
姫島盆踊り唄 7、唐傘柄もりがしても お前一人はぬらしゃせぬ 8、一人か連れ衆はないか 連れ衆はあとから駕籠でくる |
子ギツネたちはまわりが気になるようです。子どもはみな同じですね。 |
あちこちの盆坪を踊って回ってきた子ギツネの傘はぼろぼろになっています。余程熱烈に踊ったのでしょうね。 |
大サービスで何周も回って踊ってくれました。 |
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姫島盆踊り唄 9、来る来るござると言えど 切れたおかせで口ばかり 10、おかせは口にもあおが 私とお前は今ばかり |
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姫島盆踊り唄 11、今おおて又いつかあおか おおうはうどんげ定めない 12、今おおて又いつかあおか 九月九日のよどの晩 |
姫島盆踊り唄 13、うどんげに定めのないは 船に艪櫂(ろかい)のないごとく 14、かしなれ艪櫂をそえて 私は艪もおしゃかいもねる |
右側の子ギツネは見物のおじさんと仲良くなったようです。気が合ったと見えてそこから動きませんでした。 お姉さんに抱かれた幼なギツネも、まだしっかり起きています。 |
たっぷり踊ってくれた「キツネ踊り」もとうとう終わりとなりました。 |
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この子ギツネは礼儀正しく、サヨナラと手を振りながら退場していきました。かわいいキツネに拍手喝采です。 この日は「キツネ踊り」のグループがなかなか到着せず10分くらい間が空きました。踊りの数十グループが島内の7箇所の盆坪を回っているので、自動車工場のように「ジャストインタイム」で待ち時間なしに予定が進行するのは至難の業でしょう。到着が遅れた分、「キツネ踊り」は何周も踊ってくれて、盆踊りが終わったのは9時半ごろでした。 フェリーも盆踊り終了まで出航を待ってくれて、盆踊り終了後に増発第一次便の予約券を持った観光客から乗船を開始しました。おかげで出航予定時刻を気にすることなく、盆踊りを最後までゆっくり楽しむことができました。 実に楽しい夏の夜でした。 |
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