九州あちこち歴史散歩★姫島盆踊り2011(6)盆踊り(中央会場)(2)               サイトマップ

姫島盆踊り2011(6)盆踊り(中央会場)(2)

   姫島の盆踊りは8月14、15日に開催されています。この両日は観光客の見物OKです。盆踊り終了後の臨時フェリー便もこの2日間に予定されています。
(16、17日は島内地区の人たちの昔からのお盆行事として盆踊りが行われるようで、観光のための行事ではありません。夜の臨時フェリーも出ません。なお、その年の日程はご確認ください。)

 姫島の盆踊り唄は、以前は何曲かあったようですが(現在でも唄だけは歌われることがあるのかもしれませんが)、現在は「姫島盆踊り唄」のみが踊りに使われていました。音頭取りと合いの手の歌い手が太鼓の音に合わせて15番まで歌い続け、すべての踊り(伝統踊り、滑稽な踊り、タヌキ踊り、歌舞伎調の踊りなどすべての踊り)は例外なくこの盆踊り唄に合わせて踊ります。これはなんと合理的なシステムかと感心しました。(50前後もある盆踊りに対して、盆踊り唄がどれくらいあるのか不思議に思っていたのです。)
 このシステムなら踊りを創作するときに、リズムやメロディは決まっているので、それに動作やフォーメーションを振付ければいいので、踊りの創作に集中できますね。

 中央会場では各地区の盆踊りの熱演が続いています。



大海地区の子供たちによる「タヌキ踊り」

 大海地区の子どもたちによる「タヌキ踊り」が始まりました。



「タヌキ踊り」

 化粧や衣裳になかなか凝っていますね。
 大福帳もかわいいです。



「タヌキ踊り」。メーキャップが凝っています。

 顔のメーキャップも手が込んでいます。
「キツネ」があるならこちらは「タヌキ」でいこうとばかりに、昭和56年に始まったそうです。



「タヌキ踊り」の子ダヌキ。
 
 かわいい子ダヌキもいました。



「タヌキ踊り」

 お酒の入った徳利をぶら下げながらの踊りです。



北浦地区の「アヤ踊り」

 北浦地区の伝統踊り「アヤ踊り」の登場です。



「アヤ踊り」。竹の棒を手に持って踊る。

 男性が跳ね回る姿がなんともすばらしいですね。



「アヤ踊り」

 島内の各地区の盆坪をほとんど回ってきて、地元地区の近くの中央会場に登場してきました。踊りの合間にはアルコールの入った力水を飲みながらがんばっていることでしょう。昔は途中でバテてしまい、地元地区に帰り着けなかったグループも時々あったそうです。



「アヤ踊り」。男性は女性の間を飛び跳ねながら踊ります。
 
 力を振り絞って飛び跳ねています。



「アヤ踊り」の決めポーズも疲れで腰が曲がらず決まりません。

 しかし、この決めポーズではもう腰を深く曲げる力は残っていません。さすがに女性は最後までシャキッとした姿勢で踊り続けています。





「アヤ踊り」

 見物客もいっしょに踊っているかのように楽しんでいました。



「アヤ踊り」

 私は日中も島内を散歩していたため、ついうとうとと居眠りをしてしまいました。
 目が覚めると私はスペインの東にある、地中海随一のビーチリゾート「イビサ島」にいて、島に古くから伝わるフェニキヤ人の踊り「バイレ・イビセンコ(イビサの踊り)」を眺めていました。驚いたことにこの踊りのパターンが「アヤ踊り」とそっくりなのです。
 数組の男女ペアが、女性は静かにゆっくりと、男性はカスタネットを打ち鳴らし跳ね回りながら広場を踊りまわります。この踊りはフェニキア人が興ったレバノン周辺や、根拠地としたカルタゴ、イビサ島に見られるそうです。イビサの踊りで男性が片膝をついて女性に挨拶する動作が、アヤ踊りの決めポーズになっています。
 (踊りはNHKの「世界遺産「時を刻む」の「海の民〜水平線のかなたへ〜」に紹介されています。)
 フェニキアは古代、地中海の交易を独占して活躍した海の民です。当時のアッシリアの楔形文字やエジプトのヒエログリフが難しかったので、交易のために簡単な文字アルファベットを発明したことでも有名です。また、塩田による塩の生産法を発明し、金属の精製も他民族に先んじて実用化していました。
 しかし、地中海で活躍したフェニキアも、強大になったローマ帝国との間で紀元前3世紀から100年間続いた戦い・ポエニ戦争に敗れ、地中海から忽然と姿を消しました。
 海の民フェニキア人の一部はアラビア海、インド洋、東南アジアに移り住んで生き続けたことでしょう。その文化、踊りは海の民が集まる中国南部に伝わり、それはやがて日本の国生みの最初に登場する(当時の交易の重要な港である)姫島にも伝わったことでしょう。中国から伝わった踊りなので「アヤ(漢)踊り」として今も踊られています。日本は竹の国なので、男性はカスタネットのかわりに竹の棒を持っています。
 私の真夏の夜の夢でした。



「アヤ踊り」

 大熱演の踊りでした。



女性二人が一組になって踊っています。

 女性二人が組になって上品に踊っています。



年季の入った踊りの所作です。

 手さばきといい、踊りに年季が入っています。



「田植え踊り」の牛とアブが登場。

 いろんな踊りがありましたが、とうとう牛が登場してきました。
 左は「あぶ」だそうです。



牛に吸い付いたアブは牛に蹴飛ばされています。

 「あぶ」が牛に吸い付いたので、牛に蹴飛ばされています。
(「あぶ」はぶんぶん飛び回るものですが、なぜかこの「あぶ」は息も絶え絶えでこの後ほとんど動けませんでした。力水を飲みすぎたのかもしれません。)



春、田んぼ作りが始まりました。

 この踊りは「田植え踊り」のようで、田んぼを鋤いてイネを植えてから収穫までのようすを表しています。
 (「あぶ」はまだ倒れたままで起き上がる力もないようです。)



苗代に種もみがまかれています。

 苗代に種もみを播いて、苗床を作っています。それにしても娘さんの2人はそっくりですね。
 



夏、田んぼの草取りです。

 夏の炎天下、田んぼの草取りが続きます。このような踊りのときも足の動きなどは姫島の踊りのルールを守っています。



稲の収穫。後ろはおいしい米が詰まった米俵です。

 無事に収穫にこぎつけ、米俵においしいお米がぎっしり詰まっています。今年も豊作。めでたし、めでたし。


   

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