九州あちこち歴史散歩★長崎ランタンフェスティバル2013(1)浜んまち・皇帝パレード サイトマップ
2013年2月11日、長崎のランタンフェスティバルに出かけました。 真冬で寒そうだったのでこれまで二の足を踏んでいたのですが、この日は天気も良かったので思い切って出発しました。 この祭りは、これまで長崎新地中華街の人たちが正月(春節)を祝っていた行事を、平成6年から「長崎ランタンフェスティバル」として長崎市全体の祭りとして発展させ、現在では長崎の冬を彩る一大風物詩となっているそうです。 今年はすでに20周年を数えるそうです。 私は最初、浜市や観光通アーケード街のオブジェを楽しみ、皇帝パレードを見た後、中央公園で中国雑技、琉球国祭り太鼓エイサーを楽しみました。 中央公園には祭りの総合案内所があり、そこでA4版8ページの地図、イベントスケジュールなどの案内パンフレットが入手できるので、最初にここに来て資料を手に入れ、イベントを楽しみながら回るコースを考えるのも良さそうです。 (イベントは週末には午後ずっとありますが、椅子席は2〜3百席で数が限られ、まわりは多くの観客が取り巻いているので、子ども連れで楽しみたいなら昼頃早めに行ったほうが良いかもしれません。) 夕方ランタンやオブジェの灯りが美しくなる頃に、眼鏡橋、鉄橋から浜んまちの浜市や観光通りアーケード街を散歩し、新地中華街と湊公園を回りました。湊公園が新地中華街のイベント会場となっており、オブジェなども一番大規模なので必見の会場でした。 今年の祭りの会期は、2月10日(日)〜2月24日(日)となっています。 長崎ランタンフェスティバル実行委員会のホームページ に祭りの詳細が掲載されています。 |
ベルナード観光通りのアーケード街に「西遊記」の主人公の三蔵法師(玄奘三蔵)や「孫悟空」のオブジェが飾ってありました。 |
「猪八戒」と「沙悟浄」です。(日本では豚と河童とされています) |
こちらは仏教を守る「四天王」が並んでいます。 「増長天」 帝釈天の住む須弥山の南方を守り五穀豊穣を司っています。 |
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オブジェにはすべて説明文がついているので、オブジェの意味がよくわかります。日本にも広まっているものはともかく、中国の縁起物は説明がないとわからないものがあるのでありがたい心配りです。 |
「多聞天(毘沙門天)」 帝釈天の住む須弥山の北方を守り、福および護法を司ります。 持国天、広目天も並んでいました。 |
「牽牛」(彦星。わし座のアルタイル) 「牽牛」と「織女」は結婚しましたが仕事を怠けるようになったため、天帝は怒って二人を天の川を隔てて引き離し、 一年に一日だけ会うことを許しました。 |
「織女」(織姫星、こと座の一等星ベガ) 七夕の日にカササギがやってきて天の川に橋を架けてくれ、「牽牛」と会うことができるそうです。 夜、外が暗くなるとオブジェは明るく輝き、もっと美しくなることでしょう。 |
アルコア中通りで「皇帝パレード」に出会いました。 鉦、太鼓、シンバルの音を響かせながら進んでいきます。 |
隊旗や御兵の列です。 |
九州各地の観光大使、親善大使の人たちもパレードに参加していました。 九州の南から那覇、鹿児島の大使です。 |
続いて、宮崎、別府、くまもと、北九州、佐賀市の大使が進みます。 |
島原、させぼ、ロマン長崎の大使が続きます。 中国衣裳を着てもチャーミングですね。 |
長崎の大使の後ろには20人程の子どもたちが並んでいます。 |
子供たちもかわいい中国衣裳で、観客にしっかり挨拶しながら進んでいます。 |
隊旗の列です。 |
皇帝役は長崎市出身の俳優、金子昇さんだそうです。御輿に乗って進みます。 顔を見れなかったのは残念でしたが、もともと皇帝の巡行には庶民は遠ざけられ、身分のある人が皇帝に謁見する時も顔を直視することは禁じられていました。(秦の始皇帝以前の時代からずっと守られたしきたりでした。) |
皇后の御輿です。 |
御輿の後ろにも縁起物などの列が続いています。 総勢150人のパレードでした。 |
中島川の畔にはずっとランタンがつけられています。 夕方になり、ランタンの灯りが映えてきました。 |
浜市アーケード入口の鉄橋上に高さ数メートルのオブジェが建っていました。 |
高楼のオブジェが輝きを増してきました。 |
オブジェのまわりは見物客でいっぱいです。 家族連れも多かった。 |
浜市アーケードには無数のランタンが下げられています。全部で1万5千個だそうです。全部に灯りの電線をつないで、大変な作業ですね。長崎のみなさんの行動力には感心します。 ランタンの数も多いが、通りを歩く観光客も多い! |
通りの交差点には、龍や鳳凰の飾りも下がっています。 |
こちらは特大の鳳凰の台車が鎮座しています。 |
アーケードに飾ってある龍のオブジェが輝きを増してきました。 |
龍踊り(じゃおどり)の龍が通り過ぎていきました。 これは長崎女子高校の龍踊部の赤龍です。この細腕(!)で百数十キロもある龍を持ち上げ、踊り続け、観客を魅了しています。 (私はカメラを持ち歩くだけで腕が痛くなります・・) 高校に龍踊りのクラブがあるのは全国でこの高校だけだそうです。 龍踊りは毎日、中央公園と湊公園の会場で演技が行われるそうで、この時は会場間を移動中でした。 |
こちらは「十善寺龍踊会」の青龍です。 どちらもさすがに迫力がありますね。私はこの二つの龍踊りを湊会場で見ました。 |
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