九州あちこち歴史散歩★長崎くんち2015(1)本踊り・阿蘭陀万歳(新橋町) サイトマップ
今年も長崎くんちの季節がめぐってきました。 、10月7、8、9日の長崎くんちは次の七つの踊り町が傘鉾と次の出し物を演じました。 ◎新橋町 本踊り・阿蘭陀万歳 ◎諏訪町 龍踊り ◎新大工町 詩舞・曳壇尻 ◎金屋町 本踊り ◎榎津町 川船 ◎西古川町 櫓太鼓・本踊り ◎賑町 大漁万祝恵美須船 今年も昨年に続き、秋晴れの三日間との予報でした。中日(8日)にしばらくの間小雨がぱらつきましたが、全体に天気には恵まれました。 私は昨年同様、7日には「JR長崎駅かもめ広場」、8日には「中央公園」に行き、それぞれの町の出し物をゆっくり見物し、夕方には庭先回りを追いかけました。 また、7日の夜には稲佐山から長崎の夜景を楽しみ、翌朝には稲佐外人墓地を訪れました。 |
前日(まえび、7日)のお昼頃、新橋町の阿蘭陀万歳の庭先回りがJR長崎駅のかもめ広場に登場しました。 |
先頭を「しゃぎり」のグループが進みます。 いつ聞いても子供の頃からの祭りの郷愁を呼び起こします。 |
最初にしゃぎりの打ち込みが行われました。 私は町中の庭先回りを見て歩くことが多いので、これまで7人が座って演奏をするのを聞く機会はあまりありませんでした。(踊り場で奉納時には傘鉾の演技中はしゃぎりが演奏を受け持っていますね。) |
長崎検番の若手の6人の芸妓衆(げいこし)が阿蘭陀万歳を踊ります。 青い服にシルクハット姿の「万歳(まんざい)」さん。 |
黄色い服にピエロ姿の「才蔵(さいぞう)」さん。 |
一昨年の栄町の阿蘭陀万歳ではこの出し物が始まって以来初の演出で、踊りに習熟した「男性二人」が登場しました。 |
今年の新橋町の阿蘭陀万歳は、長崎検番の若い「チャーミング」な二人が勤めます。 長崎くんちではいくつかの町が同じ出し物を演じることも多いが、それぞれに特徴があって毎年楽しく見物できます。来年は上町が「コッコデショ」に挑戦するそうで、どのような演出を見せてくれるのか今から楽しみです。 |
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長崎検番の芸妓衆(げいこし)若手6人による阿蘭陀万歳の本踊りが始まりました。 |
二人の掛け合いでは時に滑稽な仕草も加わり、楽しい踊りが続きます。 |
この日は秋晴れ。稲佐山もくっきり見えます。 |
かもめ広場から眺める空も澄み切った青空です。 |
気持ちのいい青空のもとで「モッテコーイ」の声がこだまします。 |
中日(8日)には中央公園にも庭先回りが訪れてくれました。 この日は曇天で午前中にちょっとだけパラパラと雨が落ちてきましたが、その後は天気はだんだん回復し、中央公園や町中でのくんち見物にはちょうどいい天気でした。 (好天の日の中央公園での見物は、一日中太陽が照りつけるので女性は日焼け対策が必要となります。しかし、見物の皆さんは少々日焼けしてもそれ以上に「くんち」が好きな方が多く、会場のくんちを楽しむ雰囲気はとてもいいです。 |
阿蘭陀万歳は滑稽な仕草の踊りというイメージがありますね。 オランダから日本にやって来た二人の紅毛人が滑稽な万歳、踊りを続けながら毎日の生活費を稼いでいましたが、それにも疲れ果て、どこからか響いてくる教会の鐘の音を聞いて故郷を思い出し涙ぐむ、というストーリーです。 |
貿易で巨万の富を築いた人だけを賞賛するのでなく、「万歳」や「才蔵」のように異国にやってきた弱者にも目を向けているのは長崎の人たちのやさしさの表れでしょうね。 |
若い芸妓衆の踊りの芸の発揮どころです。 |
あでやかな姿でくんちの見物客を喜ばせてくれます。 長崎検番の若手の芸妓衆は、姐さんに指導されながらこれからの長崎検番を支えていくことでしょう。 |
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若いチャーミングな阿蘭陀万歳もすばらしいですね。 |
異国情緒に満ちた阿蘭陀万歳の本踊りが続きます。 |
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