九州あちこち歴史散歩★長崎くんち2014(6)川船(麹屋町) サイトマップ
麹屋町の川船(かわふね)がかもめ広場に姿を現しました。 山車の飾りの真鯉、緋鯉が威勢よく天に向かって跳ねています。 中島川に隣接する麹屋町の町名は、はじめは染め物にかかわる職人が多く集まっていたので新紺屋町といっていたが、次第に味噌や醤油を作る際に使用する麹を作る店が集まってきて、正保年間(1644-1647)に麹屋町に改称されたそうです。 麹屋町の「川船」の演技の音声 (1)「網打ち」と「船回し」(mp3、6.1MB、6分28秒) (2)「川船の庭先回り」(mp3、5.7MB、6分00秒) 根曳衆や囃子方の子供たちの元気のいい掛け声、合間にはしゃぎりの笛太鼓が街の中に響きます。) |
7日、麹屋町の川船が登場しました。 |
網打ち船頭さんが半年にわたって鍛えてきたすばらしい投げ網の技を披露してくれました。 |
川船の投げ網の演技中ずっとお囃子や根曳衆の掛け声が続きます。 |
網打ちに続いて川船の演技が始まりました。 長崎くんちの采振り(長采や添采)の一分のスキもない動作がすばらしい。 |
川船の直進後進の演技が始まりました。 根曳衆のメンバーは昨年の11月から1年間、ランニングとジムでの体力増強に努めてきたそうです。 |
川の激流の渦に翻弄される船回しです。 |
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長采が演技の総指揮を執ります。 |
鈴なりの観客が声援を送りながら力強い演技に見とれています。 |
囃子方の子供たちです。 向かって左側の4人は鉦、次の二人は締め太鼓、紺の衣装の子は大太鼓の担当のようです。7人がワンセットで現在山車に乗っている7人と交替しながらお囃子の演奏を続けています。 |
川船を奉納する町は現在七つありますが、麹屋町の川船が最大で長さ6.5メートル、重さ3トンほどあるそうです。 根曳衆が気合を込めて演技を行っています。 |
車軸をきしませながら力いっぱいの演技です。 |
観客の「モッテコーイ」の声に応えて熱演が続きます。 |
街の中で川船の庭先回りに出会いました。 |
諏訪神社で戴いた福を分け与えながら進みます。 |
背中と裾には真鯉、緋鯉が踊っています。 |
8日、中央公園に麹屋町の川船が来てくれました。 |
庭先回りで町の中を進むときは、舳先にかわいい飾り船頭さんが座っています。 小さいながらも3日間の早朝から夜までがんばっています。 網打ち船頭の兄さんと交替するため、根曳のおじさんにズッキャンキャン(肩車)されて降りてきました。 衣装は金襴緞子の「長崎刺繍」です。 |
元気のいい網打ち船頭の登場です。 |
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網打ち船頭はここでもすばらしい投げ網を披露しました。 |
続いて川船の演技です。 |
大きな川船が激流に揉まれます。 根曳衆は片肌脱いで力いっぱいの演技です。 |
根曳衆にはすごい気合が籠もっています。 気合が足りないと3トンの川船は動き出さないでしょう。 |
川船から水しぶきが噴き上がり始めました。 |
水しぶきを噴き上げながら回転を続けています。 |
出し物の中で水を噴き上げるのは、麹屋町の「川船」と万屋町の「鯨の潮吹き」の二つだけだそうです。 |
満員の観客の中で船回しの力技が続きます。 |
すでに根曳衆の息は荒いが、気合は十分です。 |
秋空の下、お囃子、車輪のきしむ音、根曳衆の掛け声、観客の声援などが交錯して、くんちの雰囲気を高めます。 |
体はあちこちきしみ始めているのでしょうが、気合はますます充実してきました。 |
観客の「モッテコーイ」の声に応えて何度も演技を重ね、観客を大いに喜ばせてくれました。 |
観客を大いに満足させて、川船は去っていきました。 |
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