九州あちこち歴史散歩★長崎くんち2014(5)龍踊り(五嶋町) サイトマップ
7日、五嶋町(ごとうまち)の龍(じゃ)踊りがかもめ広場に登場しました。 町名は現在は五島町ですが、くんちには旧名の五嶋町を使って奉納しています。 五嶋町の龍踊りには今回、白龍が加わり2体での参加となり、これを6組の龍衆(じゃしゅう)が常に交替しながら演舞を行ったそうです。 五嶋町の「龍踊り」の演技の音声 (1)龍踊りの演技(かもめ広場)(mp3、5.2MB、5分30秒) (2)庭先回りの風景(mp3、5.6MB、5分55秒) 中国風の長ラッパやパラパラなどによる龍のリズムは独特です。合間にしゃぎりの笛が入ります。 |
五嶋町の青龍が登場し、龍踊りが始まりました。 |
五嶋町の小中学生の64人が囃子方として稽古を重ねてきたそうです。 |
龍がかもめ広場で勇壮に踊ります。 龍を頭上高く持ち上げて踊らせるには大変な腕力・体力が必要で、中でも龍の頭を操る龍頭衆(じゃがしらしゅう)は並大抵の力自慢では務まらないそうです。 龍は約20メートルの長さです。 |
多くの観客の前で、空高く舞っています。 |
龍が玉を探している「ずぐら」の場面です。 |
龍が玉を見つけ追いかけます。 玉使いの持つ玉は、不老長寿の源とされていた月を表しています。 |
龍が全力で走っています。 |
衣装は全員中国風で、腰に下げている黄色い布は稲妻を表しているそうです。 |
迫力のある顔ですねえ。 |
囃子方の子供たちも元気いっぱいに中国風の演奏を行い、異国情緒を醸し出しています。 囃子方の楽器には次のようなものが使われています。 長ラッパ・・龍の鳴き声 大太鼓・・・雷鳴 大銅鑼・・・風の音(稲光とも) 鞨鼓(かっこ)・半鼓(通称パラ、パラパラ)・・雨の音 蓮葉鉦(ばつお)(大中小がある)・・風の音を強調 小鐘(こがね)・小鉦(こしょう)(通称キャン)・・龍の周辺のざわめき |
長崎市歴史民俗資料館の前庭でも龍踊りに出会いました。 こちらは白龍です。 |
観客も鈴なりです。 |
力のこもった演技が続きます。 |
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スレンダーでチャイナドレス姿がぴったりですね。 旗持ちや父兄の皆さんも多くがチャイナドレス姿で雰囲気を盛り上げていました。 |
庭先回りの龍が街の中を踊って回り、町の皆さんに福を分け与えて進みます。 |
龍の鳴き声を表す長ラッパの音が街に響きます。 この吹き手は3日間吹き続けたそうです。強靭な鉄の肺の持ち主ですね。 |
雨の音を表す「パラパラ」もずっと龍といっしょに街の中を進みます。 囃子方や付き添いの人たちも、お囃子に合わせて掛け声をかけながら進みます。 |
長ラッパが鳴らないと龍が踊ることができません。 高校生、大学生の3人の女性も訓練を重ね、参加しているそうです。行動力がありますね。龍も喜んでいることでしょう。こうして400年の伝統が守られていくのですね。 |
8日、中央広場に龍踊りが登場しました。 |
龍が隠された玉を探しています。 |
玉を見つけて追いかける「胴くぐり」です。 |
「玉追い」の力いっぱいの演技が続きます。 |
子供たちの囃子方も全力投球です。 右側の「蓮葉鉦(ばつお)」(シンバルのような楽器)も大きいですね。大きい蓮葉鉦を打ち鳴らしながら、3日間町の中を歩き回るのも、子供にとっては重労働ですがしっかりとやり遂げています。みんなえらい。 銅鑼の音が町の中に響きわたります。 |
長崎には江戸時代から続くお店もあちこちに見受けられます。看板に安政六年とあるので西暦1859年の創業。 坂本龍馬もこの店でからすみを買って、亀山社中の仲間といっぱいやったかもしれません。 |
江戸時代からの老舗、現代の店の交錯する街の交差点で龍踊りが始まりました。 |
街の中を龍が舞っています。 |
龍頭衆が胴くぐりで動き出すタイミングをはかっています。 |
力のこもった演技が続き、まわりを取り囲んだ見物客も大喜びです。 |
夕方の街に異国情緒にあふれたお囃子が流れ、龍が空を舞います。 あー、長崎くんちに来てよかった、と実感するひとときです。 |
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