九州あちこち歴史散歩★長崎くんち2012(4)獅子踊り(玉園町)         サイトマップ

長崎くんち2012(4)獅子踊り(玉園町)

   玉園町の獅子踊りが登場してきました。
 この獅子踊りは、長崎市の隣町の長与町吉無田郷で200年ほど受け継がれてきた伝統芸能だそうです。
 親獅子、子獅子ともに二人一組で演技し、親獅子は保存会の16人、子獅子は玉園町の子どもなど8人のメンバーで演技を披露してくれ、玉使いの子どもたちなどといっしょに楽しい演技を見せてくれました。

  獅子踊りの演技中の音声(4分43秒、mp3)
   獅子の登場・演技〜うたた寝〜花しぶり〜小さな子どもの演技〜獅子の演技のときのお囃子や観客の大声援のようすです。





 玉園町の獅子踊りが到着しました。
 中央の采振りは中国風。向って左側の町の世話役さんの衣裳はいかにも長崎くんちの祭りの雰囲気を醸し出しています。



 金銀の月の輪を頭につけた娘さんが登場してきました。月の精でしょうか。



 踊りながら太鼓を叩き始め、演技が始まりました。



 続いて緑色の獅子と玉使い(サンコサン)の子供が登場です。



 いかにも強そうな獅子が二人の玉使いといっしょに遊んでいます。



 獅子は子どものいうことはよくきくようです。



 太鼓と笛の音に合わせ、踊りまわります。



 2頭そろって地面を転がっています。



 子供たちといっしょに機嫌よく遊んでいます。



 獅子踊りの演技のときは太鼓と笛の地方衆(じかたしゅう)が演奏を続けます。
 向って右側に太鼓、左奥に笛の地方が座って演奏しています。
 大太鼓の上の牡丹の花の蜜をなめようとしているのは、子供が演ずる2頭の子獅子です。



 子どもたちは逆立ちをしたり、でんぐりがえりをしたり忙しい。
 かわいい演技で観客を楽しませてくれます。



 顔は怖いが、子どもには優しい獅子のようですね。



 いっしょにうたた寝を始めました。



 目を覚まして、毛づくろいなどをしているようです。





 むっくりと起き上がり、玉使いの子どもたちと遊び始めました。



 やがて大太鼓の上の牡丹の花へと向いました。
 獅子の唯一の弱点である「獅子身中の虫(獅子の体内に住み、肉を喰い破る虫)」を退治するために、牡丹の花の蜜を吸っています。
 獅子は上体を反らしたり、反動をつけて起き上がったりして、高さ3メートルのところにある牡丹の花に向っています。実にダイナミックな演技で「花しぶり」というそうです。



 蜜を舐めることができたとみえて、満足そうな表情で戻ってきました。



 獅子がでんぐりがえりをしていますが、二人組みの演技は難しそうです。



 親獅子が4頭で演技を始めました。
 (獅子は二人一組で、保存会のメンバー16人で演技をしていて、6頭の親獅子が同時に演技するときもあるそうです。他に2頭の子獅子も演技しました。)



 六色の長い毛が特徴です。
 この獅子踊りは、1800年頃から長与町吉無田郷に伝わっているそうです。



 地方(じかた)の太鼓と笛の演奏が祭りの雰囲気を盛り上げています。
 獅子踊りの演技中はずっと笛太鼓の演奏が続いていました。



 この角度から獅子の顔を見ると、これまで見慣れた獅子舞の四角い顔と同じようにみえるのですが、実はかなり変わった顔つきなのです。



 見物客の「モッテコーイ」の大声援で、演技が終わって引きあげようとしていた獅子踊りの一隊が、もう一度会場に戻ってきてくれました。
 小さい子どもたちは兄妹でしょうか。しっかり手をつないで出番を待っているのがほほえましいですね。
 お母さん(でしょうね)はいざ子ども達の出番?かと、子どもたち以上に緊張の面持ちのようです。



 戻ってきた玉園町の最初の演技にかわいい二人の登場です。
 二人は三歳前後でしょうか。中央に進んできて演技を始めました。



 かわいい二人の演技にみんな声援を送ります。
 演技をみごとにやり終えると大喝采です。



 獅子が再び踊りを披露してくれました。



 豪快な踊りに、観客は「ヨイヤー」の連呼で応えます。
 観客も声を限りに応援して、いっしょに楽しむ雰囲気がいいですね。



 私がこれまで見てきた獅子の頭は直方体で、歯は四角のものが多かったのですが、この獅子の頭は扁平で歯が三角形に尖っています。



 顔が扁平で、歯が尖っているのがよくわかります。
 特徴のある獅子です。

 獅子踊りは本当に楽しめました。
 二人一組で踊るダイナミックで力感溢れる演技、子どもの玉使いといっしょの愛らしい踊り、笛太鼓の昔ながらの楽しい演奏など、どれも心から楽しめました。



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