九州あちこち歴史散歩★長崎くんち2011(3)川船(東古川町) サイトマップ
7日夕方、長崎歴史文化博物館で船回しを楽しんだ後、諏訪神社の方に歩いていくと踊り場で奉納が終わって引きあげてくる東古川町の傘鉾、子どもの踊りの一行と出会いました。踊り場では川船の演技の最中でした。 東古川町も町界町名変更で今はなく、7年に一度、くんちの時にこの町名で参加しているそうです。 ◎川船の網打ち演技のようすは 川船網打ち演技の音声 をお聞きください。(mp3、3分00秒) (根曳き衆が舟唄を唄う中、網打ち船頭の見事な技で大漁だった場面です。) |
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東古川町の傘鉾にはすすきと魚網などの漁具が飾られています。 |
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家紋 左は干し網を図案化した「網(二つ干し網)」です。 右は竹籠の網目を図案化した「籠目」で、線はくっついているものと離れているものの両方があります。 基本的で簡明な文様なので「六芒星」「清明紋」「ダビデの星」などとして各地で使われています。 (一筆書きの五芒星は「清明桔梗紋」) |
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後ろ側には魚籠が飾られています。 |
諏訪神社で踊りを奉納した子どもたちが引き上げてきました。 |
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「うまく踊れた?」 「ウッフッフ」 笑顔ということはうまく踊れたのでしょうね。 |
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「うまく踊れた?」 「大丈夫。何ヶ月練習ばしたと思っとると?」 着物の模様は「結び雁金(かりがね)」紋です。 |
諏訪神社の踊り場では「川船」の演技の最中でした。 |
正面は有名な「諏訪の長坂」で、なんとこの一等席は無料なのです。 以前は熱心なファンが徹夜で並んでここの入場券を手に入れていたようですが、この数年は郵便による申込み・抽選となって、市外の見物客も(運が良ければ)入手可能となりました。 両側は有料の桟敷席です。 石段下は道路で、雰囲気を楽しむ見物客が集まっています。私もそれに加わりました。 |
船回しも楽しめますが、何より「モッテコーイ」などの掛け声がこちらに向って発せられるので、長崎くんちの雰囲気が大いに楽しめました。 |
ひと通りの演技が終わると、川船は石段を降りようとしますが、観客は「モッテコーイ」を連呼して船が帰るのを許しません。 |
観客の掛け声に応じて、船回しの演技がまた始まります。 演技中、船上の子どもたちのお囃子はずっと続いています。 |
踊り場での演技は各町約30分です。今年は7町が参加しているので踊り場では約3時間半楽しめます。長崎の異国情緒、和華蘭文化にたっぷり浸ることができます。 |
熱演が終り、川船は石段を下り始めました。 |
「飾り船頭」さんが背負われて降りてきました。赤フンドシの「網打ち船頭」さんも降りています。 |
石段を一段ずつ下ろしていますが、4トン、5トンもある船は大変でしょうね。 (奉納の開始前は踊り場に通じるスロープから入場します。) |
ガッタン、ガッタン、船も、根曳き衆も、上に乗ったままの囃子方の子供たちも大変です。 こうして下ろさないとお諏訪様が喜ばないのでしょうね。 |
石段下の道路に無事着きました。この後、市内の庭先回りを続けます。 |
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8日、中央公園に東古川町の川船が姿を現しました。 かわいい「飾り船頭」さんの前に「網打ち船頭」さんが颯爽と登場しました。 根曳き衆は舟歌を歌い、これから「網打ち」が始まります。 |
「網打ち船頭」が投げ網を投げました。 地面には数匹の魚が置かれています。うまく捕らえることができるでしょうか。 |
投げ網はうまく広がりました。見事な腕前です。 |
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この鍛錬された美しい姿勢!練習を重ねたのでしょうね。 |
見事に全部の魚を網の中に捕らえました。大漁です。 |
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「網打ち船頭」のすばらしい出来栄えに、長采も表情をちょっとばかり緩め満足そうです。 |
続いて川船の演技が披露されました。 |
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熱演後、長崎の町の庭先回りに出かけていきました。 |
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