九州あちこち歴史散歩★長崎くんち2011(2)阿蘭陀船(出島町) サイトマップ
7日の午後、出島町の庭先回りの阿蘭陀船(おらんだぶね)に出合い、その後、長崎歴史文化博物館の広場で披露された演技を楽しみました。 8日は中央公園で子どもたちの踊りと豪快な船回しをゆっくり楽しみました。 出島町は寛永13年(1636)ポルトガル人を一箇所に集めて住まわせるために作られた扇形の人工島に由来する町です。 貿易の相手国はその後(1641年)オランダに変わりました。江戸時代の終わりごろから埋め立てが進み、周辺は陸地となっています。 ◎阿蘭陀船の庭先回りのようすは 阿蘭陀船庭先回りの音声 をお聞きください。 (和華蘭の混じりあった妙なる音色が聞こえてきます。) |
7日午後、市役所前で阿蘭陀船に出合いました。 |
船にはオランダの服装をした子どもたちが乗っていて、和洋中の楽器で異国情緒にあふれるメロディを奏でます。 |
阿蘭陀船の船長(カピタン)さん。 |
出島町の「先曳き」の若者たち。 先曳きがいないと、どこで踊りなどを呈上するかわからず庭先回りができません。 |
庭先回りを行いながら進んでいきます。 |
しゃぎりの一行です。しゃぎりの音色がたまらなくいいのです。 前の3人が笛、2人が太鼓を背中に背負い、2人が太鼓を叩いています。太鼓関係の4人も背中に笛を差していて、順次交替しながら進んでいるようです。 |
長崎歴史文化博物館の広場で、阿蘭陀船の船回しの演技が行われました。 |
船の采振りたちのてきぱきとした動作、根曳き衆の力感溢れる動作はいつ見ても気持ちがすっきりします。 |
阿蘭陀船は重さが4トンもあるそうです。 |
頑丈な木の車輪がついているので、前後に押して走らせるのはわかりますが、船を回すとなると大変です。車輪はギーギーと音をたて、地面にはこすれた跡がくっきりと残ります。 まさに「横車を押して」船回しを行うのです。力自慢でないと勤まりませんね。 |
回っている船を決められた向きに急に止めるのも力のいる技です。 |
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船回しの演技中も船長や小学生の囃子方が乗っていて、器楽の演奏を続けます。 |
采振りも一斉に走り始めました。 |
阿蘭陀船も豪快に回ります。 出島町の船回しには高速縦曳き、オルゴール回し(ゆっくり回し)、高速回しなどの技術があるそうです。 |
豪快な船回しが終り、一行は庭先回りに出発していきました。 |
諏訪神社に奉納した演技が終了し、境内から引きあげてきたお奉行さん(?)です。 |
諏訪神社への奉納演技が無事に終了し、ほっとして境内から引きあげている親子です。 |
船には12人の小学生の囃子方が乗っています。 銅鑼、大太鼓、シンバル、ドラムなどに混じって、ベルリラ(鉄琴)があり、その澄んだ音色は遠くからでも聞こえます。 |
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出島町の傘鉾 輸入された天文用具(渾天儀(こんてんぎ)、天体望遠鏡、定規など)が飾られています。 |
8日、中央公園に阿蘭陀船が登場しました。 |
望遠鏡を見る船長と、頼もしい根曳き衆たち。 |
子どもたちの踊りが始まりました。 男の子は当時のオランダ人の服装です。 |
女の子は着物姿です。 |
かわいい子どもたちの踊りに観客はやんやの喝采で、「ショモーヤレ」の掛け声が飛び交います。 |
阿蘭陀船の船回しが始まりました。 動き出す寸前の根曳き衆の真剣な表情です。 |
「モッテコーイ」の掛け声に何度も豪快な船回しを披露してくれました。 |
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