九州あちこち歴史散歩★長崎くんち2009(5)龍踊(筑後町) サイトマップ
8日の夜と9日の午後に、筑後町の龍踊に出会いました。大銅鑼や大太鼓、鉦やシンバルの中国風のお囃子が、長崎くんちの祭りを盛り上げます。長崎のいかにも異国風の雰囲気を楽しみました。 龍踊(筑後町)の庭先回りの音声はこちらをクリックしてください。 (1)龍踊(筑後町)音声1・・・龍踊(3分30秒) (2)龍踊(筑後町)音声2・・・庭先回り(5分) |
夜の商店街に巨大な龍が姿を現しました。 |
大勢の観光客の見守るなかで、庭先回りが続きます。 |
龍踊に欠かせないのが、この大銅鑼です。銅鑼の音が響くと、いかにも異国の雰囲気が漂います。 |
大銅鑼に並んで、この大太鼓が龍踊りについて回ります。 |
長崎歴史文化博物館の前庭で、龍踊が始まりました。龍を担ぐのは10人で、龍の前には宝の珠を掲げる人がいます。担ぎ手は5組のメンバーが交替しながら担当しているそうです。どれだけ体力を消耗するかを物語っています。 |
宝の珠を追って龍が動き出しました。 |
担ぎ手はここが勝負です。何十キロの重さがかかる棒を、うまく龍が動き回れるように、腕力だけで操らないといけません。もちろん全身の筋肉を使うのでしょうが、腕がすぐ鉛になりそうです。 |
龍の頭を持つ人が一番重労働と聞きました。力自慢でないと務まらないそうです。 |
多くの観客の前で、熱のこもった演技が続きます。 |
龍の踊るときは、囃子方のにぎやかなお囃子が演奏されます。 左の赤い台の太鼓がパラパラといわれる楽器で、細長い棒で叩いていました。 銅鑼、太鼓、ラッパに鉦や大、中、小のシンバルが加わって、中国風のお囃子を奏でます。 |
龍(竜)は中国では皇帝のシンボルとされ、竜巻となって天空に登り、空を自由に飛翔するといいます。 また昔から、角は鹿、頭は駱駝、目は鬼、体は大蛇、腹は蛟(みずち)、鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に似ているといわれています。 龍の爪は中国では5本、朝鮮などでは4本、日本では3本で描かれることが多いそうです。もっとも中国では5本爪の龍は皇帝しか使うことができず、4本爪の龍が中国から長崎に飛んできて祭りで活躍しているようです。(この龍の爪は4本あるように見えます。) |
龍が天高く宝珠を追っています。 龍は十二支にも入っていますが、唯一架空の動物だそうです。ね、うし、とら、う、たつ、み、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、い。いわれて見るとなるほどそうですね。 |
実に迫力のある龍です。 |
龍が踊るときには、この「長ラッパ」も吹き鳴らされます。国内では一番長いラッパではないでしょうか。肺活量が大きくないと吹けないのでは、と心配してしまいます。 この音色がまたなんとも雰囲気を盛り上げるのです。 |
各町の踊りの出し物のうち、龍踊りが一番大人数の一行でした。龍の後ろに、大銅鑼、大太鼓、ぱらぱらの台車がついていきます。その後に子供たちの囃子方やしゃぎりの一行が続きます。総勢百人くらいの大部隊でした。 |
鉦を担当するお嬢さんたちです。チャイナドレス姿がチャーミングです。 |
大、中、小のシンバルのグループが続きます。シンバルの音色が異国情緒を盛り上げます。 |
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中国風の龍踊ですが、この踊りにもしゃぎりの一行がついています。龍が移動するときに龍のお囃子が止めば、すかさず純日本風のしゃぎりの音色が流れます。このお囃子の取り合わせがまた楽しいのです。 |
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つかの間の一休みに、仲間と楽しいおしゃべりです。ハードワークの3日間でも、楽しいおしゃべりがあれば疲れも吹っ飛ぶのでしょう。(ただし、これは若い人だけに通用することです。ちなみに私は一週間疲れが残りました。) |
龍踊りに参加のお嬢さんです。 一休みの時に一枚パチリ。 チャイナドレスに白い髪飾りがよく似合います。 |
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龍踊の庭先回りは、龍が頭を店の中に入れ、店の人は玄関の中でお祝いを受けていました。各町によって少しずつ慣わしが異なっているようです。 |
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「昇竜さま、本日は結構なくんち踊りの呈上をいただきまして、どうもありがとうございますワン。主人に成り代わりまして、我輩がお礼を申し上げます。」 玄関で威儀を正してくんちの手拭を首に巻き、正座してお祝いを受けておりました。長崎のワンちゃんは、さすがに祭りの礼儀をよう知ってござる。もぐりの長崎っ子でないことがよーくわかりました。お見それいたしました。 |
狭い路地を龍の軍団が進んでいきます。 筑後町の法被の紋は、竹の節が五つで竹五(ちくご)のしゃれでしょうか。 |
アーケード街で龍がいつまでも踊り続けていました。何かことあるときには、天に舞い上がるという龍の勇壮さに少しでもあやかりたいものです。 |
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