九州あちこち歴史散歩★山鹿灯籠まつり2012(4)上がり灯籠 サイトマップ
第二部の千人灯籠踊りを楽しんだ後(時刻は終了予定より40分遅れの10時40分前後になっていた)、隣の大宮神社の「上がり灯籠」で奉納された灯籠を見て回りました。 「上がり灯籠」は各町が灯籠を大宮神社に奉納する行事で、すでに午後10時から始まっており、神社の境内には既に十基以上の灯籠が設置されており、境内にはまだ次から次へと、町ごとに揃いの法被で「ハーイとうろう」の掛け声を掛けながら奉納灯籠が進んできていました。600年以上の伝統を受け継いでいるそうです。 踊りを見物した帰りの人も多く、多くの人が精緻で美しい灯籠に見とれていました。 夜の境内はすでに秋の虫の天下で「ハーイとうろう」の掛け声に負けるものかと大合唱中でした。 「上がり灯籠」の時の「ハーイとうろう」の掛け声(mp3、50秒) |
大宮神社境内にはすでに十基あまりの奉納灯籠が並んでいました。 そして、「ハーイ、とうろう」の掛け声が近づき、次の町の灯籠が奉納され、設置されていきます。 |
一番灯籠 奉納:上市(うえち)町 「人形灯籠」 灯籠の中にはこのような人形様式のものもあるのですね。 先頭に奉納される一番灯籠には、三味線、太鼓の鳴り物の先導がつくそうです。なんとも風流ですね。 |
二番灯籠 奉納:栗林 「琴崎八幡宮(山口県)」 所定の位置に設置された奉納灯籠の奥では、町の人たちの「直会(なおらい)」が始まっていました。 |
三番灯籠 奉納:大宮町 「笠間稲荷神社(茨城県)」 奉納灯籠には日本全国の神社を再現したものが多いですね。 |
四番灯籠 奉納:西上町 「座敷造り」 |
五番灯籠 奉納:上町 「神田明神(東京都)」 |
六番灯籠 奉納:明治町 「金灯籠(かなとうろう)」 |
並べられた各町の奉納灯籠の後ろでは直会(なおらい)が開かれ、この一年間の無事を感謝し、町の人たちの交流がはかられています。 |
以前は直会の後、夜明け前の4時ごろから「下がり灯籠」で各町に持ち帰ったそうですが、現在は夜12時を過ぎてから順番に「下がり灯籠」として大宮神社境内にある「灯籠殿」に納められ、これらのすばらしい灯籠は年間を通じて展示公開されているそうです。 入替えられる前年度の奉納灯籠は、境内で参拝者に富くじが売られ、大当たりの人に渡されるそうです。気風のいい神様ですね。 |
七番灯籠 奉納:松坂町 「座敷造り」 |
八番灯籠 奉納:日吉町 「座敷造り」 |
九番灯籠 奉納:原町 「六所神社(神奈川県)」 |
十番灯籠 奉納:桜町 「真清田(ますみだ)神社(愛知県)」 |
十四番灯籠 奉納:堀明町 「宇佐神宮勅使門(大分県)」 バルサ材や楊枝などを使って精巧に作ったお城などの模型は時々見かけますが(それもすばらしい細工ですが)、山鹿灯籠は全て紙と糊だけで作られていて、真直ぐの柱はすべて中空というのも驚きです。どう見ても木や竹を使っているみたいにまっすぐで、とても紙だけでできているとは思えません。 |
十五番灯籠 奉納:下町 「吉備津(きびつ)神社(岡山県)」 |
十六番灯籠 奉納:千代の国酒造株式会社 「防府(ほうふ)天満宮(山口県)」 |
十七番灯籠 奉納:九日町 上がり灯籠 「ハーイとうろう」の掛け声とともに進んできました。 |
十八番灯籠 奉納:泉町 上がり灯籠 夜11時頃、まだ「上がり灯籠」が続いていて、灯籠が神社に奉納されています。 全部で26の町、団体が奉納するそうです。 |
十九番灯籠 奉納:中町 上がり灯籠 「ハーイ 灯籠」の掛け声に合わせ、境内の草むらでスズムシやコオロギが大合唱していました。 |
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平成24年奉納灯籠一覧 境内に掲示してありました。 全国の神社の灯籠が多いですね。精巧な造作の基になる建物の設計データはどうやって入手しているのでしょうか。 |
二十番灯籠 奉納:温泉通り 「上がり灯籠」 各町を出発した灯籠は神社の拝殿前でお祓いを受けた後、境内に進んできて、所定の位置に公開します。大宮神社の神様もこの夜はみごとな出来栄えの灯籠を一晩中眺めていることでしょう。 |
二十番灯籠 奉納:温泉通り 「上がり灯籠」 大宮神社の境内に並べられた奉納灯籠のみごとな力作をゆっくり見て回りました。 灯籠と言えばあの光り輝く金灯籠が頭に浮かびますが、ここに並んでいるようないろんな種類の灯籠があることがわかりました。それにしてもすごい技術ですね。 |
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