7月12日午後3時59分から追い山ならしが行われます。距離が4キロと1キロ短くなっているだけで、あとはすべて15日の追い山と同じです。 天気も良く、私は承天寺前の清道旗を回る舁き山笠の力走を楽しみました。 このページには一番山笠西流(にしながれ)、二番山笠千代流のようすを紹介しています。 |
今年は既に梅雨も明け、待っている間に入道雲がどんどん大きくなりました。 追い山ならしが終わって1時間ほど経った頃に、土砂降りの夕立が降ってきました。博多の町に天から病魔退散の勢い水がかけられたのでしょう。 |
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承天寺前の清道旗 |
一番山笠西流の前走りの子どもたちがやってきました。一番山笠は時間に余裕があるので100人前後の子どもたち全員が来ているようです。 |
承天寺のご住職も着座されています。 |
挨拶は子どもが口上を述べる流が多く、朗々とした挨拶には大きな拍手が起こっていました。 勢い水をかぶりずぶぬれになりながら、お兄ちゃんは町名を記した「招き板」を掲げて走ります。 |
一番山笠西流の舁き山笠が入ってきました。 |
標題は「長政博多入(ながまさはかたいり)」、飾り人形は黒田長政です。 |
清道旗を回ります。舁き手は一番力を必要とする場面でしょう。 |
鼻取りや横についた役員が懸命に方向を変えています。 |
舁き手の力の見せどころです。 |
しっかり舁き綱を握っています。舁き綱が命を守る綱で、舁き綱は自分の責任で準備します。 |
後押しが強力に押しています。後押しが前進する原動力になります。 |
舁き綱は山笠を舁かないときには腰に挿しておきます。 先走りの子どもたちも全員持っています。 |
西流は各町ごとに個別の法被です。町の名前を染め出しています。 (町ごとに個別の法被を着るのは西流、恵比須流、土居流、大黒流の四流です。) |
千代流は代表数名が元気良く挨拶に来ました。 先走り(舁き山笠の前を走る子供たち)はどの流も数十名〜百名の子供たちが町名を書いた「招き板」や旗などを持って5キロのコースを走りますが、この承天寺の部分だけは代表だけがやってきます。この部分は承天寺の前の清道旗を回って同じ道を引き返す一本道で、国体道路からここに入る道が狭くなっており(東町通りと同じ道幅)、百人前後の先走りの子どもたちと舁き山笠がすれ違うことができないためと思われます。 |
二番山笠千代流の舁き山笠がやってきました。 |
標題は「怪童金太郎」、大きなまさかりを担いでいます。成人して立派な武士・坂田金時となりました。 |
承天寺のご住職の前では、台上りは手にしている赤い指揮棒(てっぽう)を水平にかざして挨拶します。 |
清道旗を回りました。台上りは挨拶が続いています。 |
千代流は参加人数が最も多い流で、千人を越える参加があります。 右肩からかけている「ねじねじ」はその色で役割がわかるようになっています。 締め込みの後ろの締め方にはたくさんの日本古来の方法があり、参加者が唯一自由にできるおしゃれです。でも、手間もかかる締め方には相棒(奥さんなど)が必要だし(慣れて器用な人は一人でも締めることができるそうですが)、そこまでみんな時間の余裕はないでしょう。祭りの間、みんな猫の手を借りたいほど忙しいのですから。 |
千代流はずべての町が同じ統一法被です。 |
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