九州あちこち歴史散歩★博多祇園山笠2011・追い山(1)        サイトマップ    

博多祇園山笠2011・追い山(1)

   7月15日の朝がやってきました。7月1日から続いている博多祇園山笠も本日早朝の「追い山」で最高に燃え上がり、終息を迎えます。
(博多祇園山笠の祭りで15日の早朝5時に追い山をやる由縁はこちらをどうぞ。)

 多くの人は前夜から博多の町を歩きまわり(多くの店が夜通し営業しています)、あるいは近くの人は早朝に起きて祭りを迎えます。
 舁き手の人たちも夜の1時前後に舁き山笠をそれぞれの町から櫛田神社近くの山留めへ移動させないといけないので、寝る暇もありません。(14日夕方も町中を舁いています。)
 夜も明けやらぬ博多の町に毎年この朝に数十万人の見物客が集まり、徘徊しています。それほど人をひきつける熱気がここにはあるのでしょう。

  このページには一番山笠西流、二番山笠千代流、三番山笠恵比須流のようすを紹介しています。




 朝4時前に承天寺前に着きましたが、山笠の走る沿道沿いには既に多くの人が並んで祭りが始まるのを待っていました。道路も夜通し起きている人たちが行き交い、この日の博多は眠る人はいないかのようです。早朝の5時前後に数十万人の人たちが集まる祭りも珍しいですね。

 夏の夜が白々と明ける頃、普通なら遅仕舞いの幽霊が帰り支度を始めるころですが、この博多では多くの人たちが夜通しあちこちを歩き回り(中には走り回っている人もいる)、動作のとろい幽霊などは「邪魔、邪魔」といって突き飛ばされてしまいます。威勢のいい人の多い博多では幽霊も仕事がやりにくいとみえて、あまり幽霊の話は聞きません。

 見物の人はその後も増え続け、歩道も一杯になってきました。追い山ならしの時より数倍人出が多い感じです。
(写真は5時前のようすです。)


 5時前に承天寺のご住職も席に着かれ、山笠の登場を待つばかりとなりました。


 5時ごろ一番山笠西流の先走りの子どもたちがやってきました。舁き山笠の10分前に出発したようで、100人以上の先走りが全員で元気な姿を見せてくれました。


西流の中の町名を書いた「招き板」を持った子どもたちが先頭を走ります。


 朝5時ごろ、空はまだ明けきっておりません。天気はうす曇りで大丈夫です。


 5時5分頃、一番山笠西流の舁き山笠が承天寺前の清道旗を目指して姿を現しました。


舁き山笠の標題は「長政博多入(ながまさはかたいり)」。福岡藩初代藩主の黒田長政が前方を睨んでいます。


 締め込み姿の男たちに舁かれた舁き山笠(かきやま)が早朝の博多の町を疾走していきます。


 後押しが後ろから強力に押しています。


 各流には数百人から一千人以上の大人が参加しています。
 まず先頭を先走りの百人前後の子どもたちが走ります。その後、二百人前後の舁き手などが走り、舁き山が後押しに押されて進みます。その後を数百人の舁き手などの大人が続きます。役割によっては各ポイントに先回りして待機しているメンバーも多いようです。


 まるで地響きをたてながら数百人のかたまりが通り過ぎていきました。


 二番山笠千代流の先走りの挨拶の子どもたちです。
(二番山笠以降は出発の間隔が5分しかなく、先走りの子どもたち全員はここに入って来られないので、代表だけが承天寺に挨拶に来て、先走りの子どもたちは東町通りで待機しているようです。挨拶隊が帰ってきたら、その後の全コースを全員で、舁き山笠の前を走ります。)


二番山笠千代流の舁き山笠。








 清道旗を回る箇所が舁き手は一番大変なようです。


 鼻取りが必死に方向を変えています。


 舁き山笠の標題は「怪童金太郎」。大きな熊にまたがっています。足柄山の金太郎は成長して坂田金時という強い武士になりました。


 首を前に曲げ、ひたすら前に進みます。


 重さ1トンの舁き山笠を全身で受け止めます。


 後ろ側の舁き手の頭が全く見えません。どうしたのでしょうか。
「頭を下げて、舁き綱に力を入れて、前に前に舁く」のがスピードを出す秘訣だそうですが、この姿勢を全員の舁き手が実践しているようです。千代流は昨年と今年の「櫛田入り」、「全コース」とも2番目の早いタイムで走っています。(この2年間ともに1番のタイムは東流です。)

 


 後押しが続きます。台上りや右の担当者が指を開いて舁き手交替の合図を送っています。全力で走りながらの舁き手交替が一番大変なように思えます。舁き棒の中に飛び込んでいくのは度胸がいるでしょうね。特に前の中央から飛び込んでいく舁き手は度胸があるなあ、といつも感心します。中に入って舁き綱を棒に回して舁き始める時に一瞬でも遅れが生じたら、走ってくる山笠に追突され弾き飛ばされてしまうでしょう。


三番山笠恵比須流の挨拶の子どもたち。


三番山笠恵比須流の舁き山笠。


清道の旗を回っています。


 舁き山笠の標題は「鐡槌舞春風(てっついしゅんぷうにまう)」。玄海島に伝わる百合若伝説をモチーフにしています。


 承天寺の清道旗を回り、この後狭い東町通りを北上します。


 博多の今朝の日の出は5時19分です。空はだんだん明るくなってきましたが、南北の通りなのでビルの陰になり道路はまだ薄暗い感じです。
 土井流が走り去って行きました。




   

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