九州あちこち歴史散歩★大牟田大蛇山まつり(1)                      サイトマップ

大牟田大蛇山まつり・大蛇山大集合パレード(1)

  7月25日(日)の夕方、大牟田の大蛇山まつりに行きました。
大牟田の夏祭りはバイタリティに溢れていて、7月18(日)、19(祝)、24(土)、25(日)の4日間にわたって行われ、8月末には1万発の花火大会もあります。
私は大牟田の大蛇山は見たことがなかったので、25日の大蛇山大集合パレードを目指しました。
この日も、太鼓競演会、ちびっこ大蛇・みこしなどの行事が午後4時から行われたので、それも見物し、その後午後6時からの大蛇山大集合を楽しみました。
この日は中心となる大蛇山祇園六山の6基をはじめ、市内外から全部で15基の大蛇山(龍)が集まりました。
大蛇山、女神輿、独特の太鼓打ちのお囃子はどれも実に面白く、勇壮で楽しい祭りでした。

 祭りの詳細は おおむた「大蛇山まつり」振興会の公式ホームページ に掲載されています。



大蛇山の最大の見どころは(私の独断の感想ですが)、日が暮れてから大蛇山から上げられる無数の花火の美しさ、勇壮さにありました。



大蛇山の屋根から上げられる花火は、日もすっかり暮れ暗くなった夜空に輝きます。



花火の光と煙が大牟田の夜空に星雲を作ります。



大牟田の夜空にダイジャヤマ星雲が誕生しました。



大蛇山は進行中は昼も夜も口から煙を吐き続けます。
煙はややにおいはしますが、むせることはありませんでした。



大蛇山に花を添えるのが、女神輿(おんなみこし)です。大蛇山の後ろを踊りながら進みます。(女だけで神輿を担ぐわけではありません。)
実に華やかで、着飾ったこんなに若い女性に応援されたら、張り切らない大蛇はいないでしょう。
女神輿がついているのは15基の大蛇山のうちの数基でしたが、それぞれ衣装や髪飾りに粋を凝らし、祭りをいっぺんに華やかにしていました。




      華やかでいっぺんに祭りの雰囲気が盛り上がります。



こちらは白の衣装でまとめています。



大蛇山の山車(だし)には数人〜10人程の囃子方が乗っていて、太鼓、笛、鉦でお囃子を奏でます。
面白いのが、太鼓の打ち方です。このような独特の太鼓撥(たいこばち)(というより、木のかたまり!)を持って、一人あるいは二人で踊りながら打っていましたが、私はこのようなうち方は他では見たことがありません。



午後3時ごろ、町のあちこちから祭りの会場の大通りへ大蛇山が集まってきます。




祭りの法被のデザインにはほとんど「祇園守(ぎおんまもり)」の紋が使われています。
大牟田は三池藩の立花家が治めていましたが、隣の柳川藩立花家と兄弟藩で、家紋はともに祇園守だったためです。
右の写真の法被は、「束ね熨斗(のし)」(「飾り熨斗)の中に「くずし祇園守(祇園守鶴)」(白い図案)です。

左の写真の右二人のデザインは「祇園守」を16弁の花びら(?)が取り巻いています。(立花家の祇園守紋は何種類かありますが、正確には中央の御守が交差した部分に「左二つ巴」が入ります。)
左のリーダー二人の紋は「丸に左三階松」ですが、これは五条氏ゆかりの紋でしょうか?
五条氏は南北朝時代に南朝の征西大将軍・懐良(かねなが)親王を助けて活躍した武将で、子孫は江戸時代、柳川藩立花家に仕えました。五条氏が「三階松」でしたので、そのゆかりの地区の大蛇山でしょうか。



夕方4時から太鼓競演会が開かれました。
道路上に作られた舞台で、子どもたちのグループやそれぞれの大蛇山の囃子方が太鼓、笛、鉦でお囃子を演奏しました。舞台の前では、応援の女神輿のグループが踊り、女神輿がついていないグループは仲間の男性が全員で応援していました。




髪には大きな花飾りです。映えますね。



太鼓競演会が続いています。



こちらは黒を基調にした衣装です。



子どもたちの女神輿です。
おとなに混じってパレードでもがんばっていました。



「乙姫」のグループです。ぴったりですね。






       ひと休み中の乙姫さまです。




       舞台では女子もがんばっていました。



太鼓競演会は午後5時半に終了しました。
太陽もやや傾いてきましたが、まだ暑い。この日、日中は炎暑でした。




会場の大通りでは5時から「ちびっこ大蛇、ちびっこみこし」のパレードが始まります。
大牟田の祭りでは子どももおとなも多くのグループが参加していました。えらいなあ。



「こども大蛇」が登場しました。
先生や父兄の方は大変でしょうが、年に一度のハレの日があってもいいでしょう、と見るほうは気楽ですが・・




          パレードを前に何を考えているのでしょうか。



法被に緑の手拭が決まっていますね。




         全員髪をきれいに結って髪飾りをつけてもらっています。
         うれしいでしょうね。楽しい思い出になるでしょう。



いよいよ踊りながらパレードに出発です。
子どもたちのグループは10チーム前後あったようです。



夕方6時から大蛇山のパレードが始まりました。



大蛇山の後ろには女神輿の踊りが続きます。
(このHPでは大蛇山と女神輿の写真が必ずしも対応していません。大蛇山の写真の次に女神輿の写真が続いても、必ずしも同じグループとは限りません。)



大蛇山も迫力があります。高さ約6メートル、長さ約10メートルの堂々たる山車です。
山車の中に囃子方など約10人、屋根に数人〜10人ほど乗っています。



白が基調のショートパンツ姿です。



煙を吐きながら大蛇山が進みます。



どの大蛇山も他の山には負けたくありません。覇気がないといわれるのはごめんです。
どの大蛇山も気合がこもっています。



女神輿もよそには負けません、と力がはいります。




      大蛇山はそれぞれに形や色が異なり、出来栄えを競っています。




           頭や尻尾も動くように作られた大蛇山が多かったようです。



日も沈み、大蛇山のパレードも佳境に入ってきました。



女神輿の踊りも熱を帯びてきました。



女神輿の踊りで祭りが盛り上がります。


   

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