青島の島内には熱帯・亜熱帯性植物が生い茂っていて、「青島亜熱帯性植物群落」として特別天然記念物の指定されています。 青島神社本殿から元宮への「御成道」を進むと、両側にビロウ樹などが茂った亜熱帯のジャングルのような景色を見ることができます。 小さな島ですが、226種の植物が生え、中心は約5,000本のビロウ樹です。 青島は年間を通じて観光客が訪れていますが、夏にはきれいな景色と水質の青島海水浴場で泳ぎたいと全国から海水浴客が集まります。 |
島の中心地に「元宮」があります。 古代に祭祀に使われた場所のようです。 |
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「元宮」の説明文 「祭祀に使われたとされる勾玉・土器・獣骨・貝殻などが多数出土している」と記されています。 |
「真砂(まさご)の貝文(かいぶみ)」 「ここ青島は、2400万年前の隆起海床に貝殻が堆積してできた島である。依って青島の別名は「真砂島」という。 古代万葉の人々は、和歌の中で「浜の真砂」と詠み、数多い貝殻の中から自分の心情にあった貝を探し、それに想いと願いを込めたのである。 青島では貝の中でも特に「タカラガイ」が真砂と呼ばれ大切にされてきた。 神社前の浜辺にて真砂を探し、自身の想いと願いを込めてこの波状岩にお供えください。 悠久の時を刻み続けるこの元宮の地で、あなたの想いは静かに息づくことでしょう。」 と記してあります。 浜辺で美しい貝を探し、想いを込めて供えるといいことがありますよ。 |
「夫婦木ビロウ」 ビロウ樹は二本の木がすぐ近くに生えると一方の木は枯れてしまい、このように並んで育つことは珍しいそうです。 たくさんの祈願の紐が結ばれています。 「投瓮所(とうかしょ)」(女性が説明文を読んでいる場所) 天の平瓮(あめのひらか)を投げて吉凶を占なったところで、かわらけを投げて所定の場所に入れば吉、さらにかわらけが割れると大吉。(祈願の紐やかわらけは売店にある。) |
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島内の植物の説明文 約5千本のビロウ樹が生い茂っていて、その成因には「漂着帰化植物説」と「遺存説」の二説があるそうです。 「漂着帰化植物説」 南より北に流れる黒潮のためにフィリピン等南方方面から漂着した種子または生木が活着して漸次繁茂したという説。。 「遺存説」 第三紀前日本に繁茂した高温に適する植物が気候、風土環境に恵まれて今日に残存したものであるという説。 さて、どちらでしょうか。 それにしてもこの小さな島だけに亜熱帯植物が生い茂っているというのも不思議ですね。 |
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島内の植物の説明文 「はまゆう」が宮崎県の県花です。 |
青島の亜熱帯性植物群落 ビロウ樹の林で、まるで南洋のジャングルです。 |
青島の亜熱帯性植物群落 ビロウ樹の葉が茂っています。 |
青島の亜熱帯性植物群落 島内の自然には全く手を入れていないそうです。 |
恐竜が歩いていても不思議ではないような風景ですね。 |
広葉樹もありました。木の種類はわかりませんが説明文にある「たぶ」の仲間でしょうか。 |
ジャングルから出ると、青空と青い海が迎えてくれました。 |
「鬼の洗濯板」の表面には亀の甲みたいな模様があります。 |
これから何十万年か後には、これらの波状岩は波に浸蝕されて無くなってしまうのでしょうか。 |
波状岩の模様には割れ目がたくさんついていて、そこから岩が崩れていっていますが、思ったよりも強くくっついているようです。 、 |
沖の日向灘はいつも美しい群青色で迎えてくれます。 (もっとも曇天の日には当然ながら鈍い色になってしまいますが…) |
満潮になってきたようで「鬼の洗濯板」がだんだん隠れてしまいました。 |
青島海水浴場には美しい景色ときれいな水質を求めて、全国から海水浴客が集まります。 |
海草が打ち上げられ、自然のままの海岸です。 |
波打ち際で波が作る模様を見ているだけでも楽しい。 夏の海水浴シーズン以外なら人影も少なく、広い砂浜をゆっくりどこまでも散歩することができます。 |
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