2010年12月に飯塚市の旧伊藤伝右衛門邸を訪ねました。 柳原白蓮の最初の歌集「踏絵」の復刻版がここに置いてあるのを知り、一度読んでみようと思ったのです。 一年前と違って今回は邸内の写真も(数点の書画を除いて)撮影自由になっており、邸内をゆっくり見学させていただきました。 売店(入口左手)には郷土のおみやげにまじって伝右衛門と白蓮に関するいろいろな資料が置いてあり、次の三点を入手できました。 「踏絵」(復刻版) \1,500.- 「愛を貫き、自らを生きた白蓮のように 柳原白蓮展」朝日新聞社 \1,900.- 「雛(ひいな)の宴(うたげ)」瀬下麻美子 \980.- どれも大変楽しい、役に立つ資料でした。(別のページで紹介しています。) |
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白蓮の居室から南側の庭の眺めです。 |
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二階座敷に上がる階段。 |
「旧伊藤伝右衛門邸」案内リーフレット 邸の広さがわかりますね。 |
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玄関正面に掲げられた書の扁額。 |
応接間 当時の日本で、西洋風の応接間を備えた邸宅は数えるほどでした。 |
応接間のガラス窓。ドイツから輸入されました。 |
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本座敷の床の間。 |
本座敷から庭の眺め。 |
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こうして見るとさすがに広さが実感できます。 |
中座敷 |
北側の居間から見た二階の白蓮居室。白蓮との結婚に臨んで増築されました。 |
「夢」 冥々有六趣 (京都市妙心寺管長 古川大航老師 筆) |
中座敷 |
中座敷の刺繍屏風 伝右衛門は明治43年全額を出資して郡立技芸女学校を設立し、後に県に移管されて県立嘉穂高等女学校(現在の嘉穂東高等学校)となりました。大正9年の卒業生が感謝の意を込めて制作したものです。 |
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廊下の天井には、棟梁の遊び心がのぞいています。 平らな天井が舟底のように立体的に見えます。 |
食堂 白蓮の希望を入れて洋風に作り直した食堂です。 朝食を洋食に変え、当時珍しかったパンを門司から買い入れて食べました。(外国船が入る門司でしかパンを売っていなかった。) |
白蓮の歌の書が飾ってありました。 |
茶の間 白蓮の書が掲げてあります。 「わが夢のあをばわかばにとけ入りて かろきこころの朝ぼらけかな」 |
書斎 かわいいシャンデリアが下がっています。 |
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