毎年9月12日〜18日に筥崎宮(筥崎天満宮)で放生会が行われます。 放生会は、生きとし生きるものの生命を慈しみ、殺生を戒めるという趣旨から始まった祭りです。博多三大祭り(どんたく、山笠、放生会)の一つに数えられ、御神幸行列(お上り、お下り)や神楽奉納、稚児行列、大道芸大会など多くの行事が行われます。 参拝者の大きな楽しみは、たくさんの露店をのぞきながらぶらぶらと歩いてまわることでしょう。 一の鳥居から1キロほど続く参道の両側、その周辺の広場に、約700の露店が並びます。 綿菓子、たこやき、やきそば、焼きいか、焼きとうもろこしなどの食べ物やお菓子、食事の店、新しょうが、博多ちゃんぽん、おはじき、うなぎつり、蟹つり、射的場、輪投げ、見世物小屋、・・。なんでもあります。 ☆新しょうが・・昔からの縁起もの。 ☆博多ちゃんぽん・・食べ物ではない。ガラス製の音が出る郷土玩具で、ビードロ、ポッペンともいいます、 江戸後期に、博多のびいどろ屋宇平によって作られました。 ☆おはじき・・筥崎宮のものは近年特に人気が高く、希望者が徹夜で並び、売り出しと同時に売り切れます。 連日、朝10時から夜11時頃まで開かれています。(最終日はそれより早く仕舞う露店もあります) ゆかた姿で涼風に吹かれながら、夜の放生会を楽しむのも風情があるようです。 千年以上続いている行事で、期間中に約100万人以上の参拝客が訪れます。 筥崎宮放生会の詳細は 筥崎宮HP に掲載されています。 |
9月中旬とはいえ、日中はまだ夏の暑さが残っています。 炎暑がややおさまった夕方に出かけました。 |
回廊の柱には、各界の有名人の描いた絵や文字の絵馬が飾ってありました。 |
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「喜」の字でしょうか。喜びで口が笑っているようです。 |
お華の展示も行われていました。 |
筥崎宮にある絵馬堂です。 荒木又右衛門の「伊賀越敵討之図」。 荒木又右衛門といっても、わかるのは年配の人だけでしょうね。義経八艘跳びの絵馬もありますが、義経なら若い人も名前は知っているだろう。 放生会(一般的には「ほうじょうえ」という)は八幡宮で最も重要な祭典です。 大隈日向の隼人の霊を慰めるために、宇佐八幡宮で始まりました。 養老4年(720)、大隈・日向の隼人が反乱を起こしたとき、朝廷の祈願により八幡神は託宣を下し、鎮定のため同5年に両国に行幸され、3ヵ年にわたって抵抗する隼人を平定して、同7年還幸されました。 (このときの征隼人持節大将軍が、大伴旅人でした。) 神亀元年(724)「合戦の間多く殺生す。(隼人の霊を慰めるために)よろしく放生会を修すべし」との託宣があり、その後、蜷や貝を海に放つ「放生会」の祭典がとり行われました。これが「放生会」の始まりです。 |
家族連れが多い。子どもにとっては楽しい露店めぐりでしょう。 地下鉄の駅から降りてすぐのところにあり、子どもとゆっくり楽しむのに格好の祭りでしょう。 |
一の鳥居。ここから内側は神聖な区域になっています。露店はありません。 |
参道の両側に露店が並んでいます。 |
お面 私が子どもの頃に、ちょうどセルロイドのお面が出始めたと思う。 |
射的場。 子どもの頃には、鉄砲が撃てるのが夢のようだった。まがりにも「ポン」と音がして玉が飛んでいくのである。しかし、たまーに当っても、的のキャラメルの箱は絶対下には落ちなかった。落ちないともらえないのだ。ああ、くやしいー。 |
座り込んで的を狙っています。 頭の中では、命中して景品ごっそり、なのですが・・。 参道の両側の広場(駐車場など)にも、このような店や、食事をする店などが並んでいます。 昔はこのあたりは雑草の茂る草むらで、その中にたくさんの露店が出ていた記憶がありますが、今はどこも舗装されていて、草の一本も目につきませんでした。 |
こちらは輪投げです。 「今度は入った!」とどきどきするのですが、なかなか完全には入らないのです。 でも、そのスリル感がたまりまっしぇん。 |
ありました。「お化け屋敷」 最近では多くの露店が並ぶ大きな祭りでないと、お化け屋敷を見かけることが少なくなりました。 |
かっぱ小僧の小屋も出ていました。 筑後川の河童をはじめ、これからも河童は生き続けることでしょう。 定番の「へび女」は今年はお休みだったようです。 |
わー、お化けだ、こわーい。 子どものころは、本当に恐かった。竹薮のそばを通るのも恐かった。 |
こちらのお化けもこわーい。 え、ちっとも恐くない? あっ、そう。 |
かわいい豆列車です。 初めて乗る幼児にとっては、大人が九州一周旅行するくらいに楽しいことでしょう。 |
精神を集中してつりに没頭しています。(遊びの時にはなぜ精神集中できるのでしょうか。) 釣っているのはうなぎではなさそうだし、亀かな? |
釣っていたのは蟹でした・ |
色とりどりの風船が並んでいます。 |
筥崎宮の大鳥居。 |
子どもを連れた家族が多い。 ゆかた姿のお嬢さんも何度か見かけました。 |
陽が大分傾いてきました。 これから神社の提灯や露店のあかりも灯り、ちょっとばかり涼しくなって、夜店を楽しむ夜の部になります。 |