佐賀県唐津市の南東部、唐津市相知(おうち)町に落差100メートルの滝が流れ落ちています。「日本の滝百選」に選ばれた「見帰りの滝」です。滝の下流側には約1キロの渓流に沿って約50種4万本のあじさいが植えてあり、毎年6月には「あじさいまつり」が開催されています。 私は2010年6月24日に見物に行きました。時期的には最盛期はやや過ぎているだろうと思いましたがその日は天気も良く、4万本もあればのんびりゆっくり咲いているあじさいもあるだろうと期待して出かけました。 唐津から国道203号線を南下し、相知町役場(支所)の交差点を左折して東に進めば、それから平地を約4キロです。こんなに平地に近いところに落差100メートルの滝があるのだろうかと少し驚きました。 6月の「あじさいまつり」の期間は滝周辺に交通規制があり、滝から1キロ下流の地点に駐車(無料)して、滝まではシャトルバス(無料)で登ります。(歩いて2、30分くらい?)。シャトルバスで登って滝を見物し、渓流沿いにきれいな遊歩道をあじさいを眺めながらゆっくり降りるのが一番楽しめるでしょう。(滝周辺で楽しんで、下りもシャトルバスを利用してもよい。下流周辺にもあじさいがたくさん咲いていました。) 期間中は美化協力金として一人200円が必要です。 公園の詳細は (社)唐津観光協会相知支所の 「見帰りの滝」 のHPに掲載されています。 「あじさいまつり」の詳細や、地図、交通規制、駐車場、シャトルバスなどの案内があります。 道路地図は「チラシ(裏)」がわかりやすいようです。 |
作礼山(さくれいざん)887m(以前は作礼岳(さらいだけ)といったようです)の中腹に、ややカーブを描きながら落差100メートルの滝が水しぶきを上げながら流れ落ちています。 |
佐賀県の天山県立自然公園の中に含まれているのですね。 |
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昔はこのあたり一帯は山伏などが修行を行う修験道の霊山だったそうです。 この滝が男滝で、左側に数条の細い女滝が流れています。 |
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遊歩道が整備されていて「見帰りの滝」のすぐ下にも行くことができます。滝の下流左側にずっと遊歩道が作られているので、シャトルバスで滝付近まで来て、帰りはアジサイを楽しみながら遊歩道を歩いて下りるのが最も楽しめるようです。 遊歩道は上り下りの階段がありますが、小学生でも大丈夫です。家族連れでも楽しめそうです。 足が不自由な人は、遊歩道を歩かなくても、車道側や渓流の下流地点にもアジサイが群生した花園があり、いろいろなあじさいを楽しめると思います。 |
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「あじさい橋」 滝もきれい、新緑もきれいです。 |
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環境庁、林野庁後援の「日本の滝百選」に選ばれています。 落差100メートル、佐賀県では最大で、九州でも有数のみごとな滝です。 |
ガクアジサイは日本原産だそうです。これが西洋に渡って改良されたのが手毬状のセイヨウアジサイとのことです。 ふつう花びらといってるのは正確には「萼(がく)」で、まんなかに密集しているのが本来の花(両性花)です。 |
見帰りの滝の下流側の渓流は「あじさい渓谷」と名づけられており、その名のとおり1キロくらいの流域に、約50種類4万株のあじさいが植えられ、美しい花を咲かせていました。 清らかな渓流とアジサイの両方を楽しむことができます。 |
緑色の花です。 |
私のアジサイのイメージは、この手毬状の青色や水色の花です。現在は改良が進み、大柄で色も鮮やかなものや、変わったかたちのものも増えていますが、昔ながらのこのアジサイもいいですね。 |
ピンク系の花です。アジサイの色は七変化します。 |
お碗の形の4枚の花びらです。ピンクと黄色のパステル調の色合いもすてきですね。 |
八重の花びらです。まんなかにあるはずの両性花がありませんね。見えないだけなのか、それとも両性花がない品種なのでしょうか。 |
「墨田の花火」などの系統のアジサイですね。 従来のアジサイとはまた別の美しさを感じます。 |
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この色に出会うと心が落ち着きます。 |
この淡い色がなんともいえません。だんだん青色が濃くなっていくのでしょうね。 |
薄紫の八重の花びらです。 |
開いたばかりの花のようです。ウズアジサイの仲間のようです。 これからどのような色に変わっていくのでしょうか。 |
こんなに濃い赤の花もあるのですね。 |
ガクアジサイで、飾り花は4枚です。両性花は既に開き切っています。まわりの飾り花も最初は白っぽかったのだと思いますが、青や紫の色に変わっています。 |
アマチャやガクウツギもこんな感じの花ですね。万葉集に歌われた頃のあじさいはこんな感じだったのしょうか。 |
開いたばかりの緑の花びらです。 |
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