数日間好天が連続しそうなので、合間の6月5日に久住山系のミヤマキリシマを見に出かけました。 ミヤマキリシマはつつじの一種で、九州各地の高山に自生しており、花期は5月下旬〜6月中旬ごろです。 この数年間、九重山系でミヤマキリシマの咲く5月下旬から6月上旬のシーズンに、毎年好天が続く時を待っていたのですが、いつも花の便りが聞ける頃になると、南方の梅雨前線の影響で久住の天気がグズグズして、なかなか行く機会がありませんでした。(私は山は初心者で、好きなときに一人で行くので、とにかく行く前後は好天が続く時を選び、安全を第一にしないとゆっくり楽しめないのです。) 今年は運良く好天が続き、前日に行くことを決め、当日朝5時ごろ福岡を出発しました。 数十年ぶりの山登りなので、先ずは運動不足の身体の様子見が中心で、沓掛山周辺を歩くことにします。 (そのうちに一度は平治岳や大船山のミヤマキリシマの花の絨毯を見てみたいのですが…) 7時20分ごろに長者原に到着し、登山口周辺を散歩し、忠犬平治号の銅像に会ったりしましたが、すでに多くの登山客が登っていました。その後、予定通り、牧の戸峠まで走り、運良く駐車場がまだ空いていたのでここに駐車し、売店でお菓子や水を補充し、8時に登り始めました。 |
このようなミヤマキリシマを楽しむためにやってきました。 |
花は扇ヶ鼻などの群落の満開には少し早いようでしたが、山道の周辺にはあちこちに花を咲かせていて、十分に楽しむことができました。 |
この花の色を堪能しました。 |
牧の戸峠を出発してしばらくは、このような森の中を進みます。 数匹のウグイスがずっと頭上で鳴いていました。 |
新芽の緑も目を楽しませてくれました。 |
沓掛山の岩場が始まります。 |
標高で100メートルくらいは登ったのでしょうか。 牧の戸峠の駐車場が眺められます。 牧の戸峠は標高1,333メートルなので、ここから入山して久住山(1,787)に登ると標高差は約450メートルで、道も平坦なところが多いので、それほどハードワークではありません。 もっとも、2,000メートルに近い山なので、山や天候などの基本的な知識と心構えは必要です。 |
途中に一休みした展望台が見えます。 |
この日、犬といっしょのファミリーに3組出会いました。 小さな犬は岩場の上り下りでは、背負子に入れられて、「楽ちん、楽ちん」と喜んでいました。 この犬はりりしい日本犬ですね。 |
沓掛山はしばらく岩場のルートが続きます。 運動不足の私はバランスをくずさないようゆっくり進みますが、ルートはしっかり作ってあるので、小学高学年なら問題なく登れるでしょうね。 私は石の上を歩いたり、身体を支える時のバランスが悪くなっているのに気付きましたが、ここ数年の運動不足では無理もないですね。 |
沓掛山はずっと岩場(といっても大きな石の間や上を歩くだけですが)が続きます。 |
遠くに阿蘇山が見えます。 |
数十キロの平原を挟んで、雲の上に阿蘇山がくっきりと姿を現しています。 好天を待っていた甲斐がありました。ラッキー!! こんなに遠くまで見通せるなんて。 |
阿蘇の根子岳です。山頂のギザギザはどこから見てもすぐわかります。 |
沓掛山のルートの左右にミヤマキリシマがたくさんの花を咲かせ、私たちを迎えてくれます。 |
ウツギ(ニシキウツギ?)もたくさん咲いていました。 |
木々のトンネルの中を進みます。 |
途中に花が咲いていて写真を写すのがちょうどいい休憩になるので、あまり疲れは感じません。 |
ミヤマキリシマは火山灰の土壌に適しており、生命力が強いそうです。 |
オゾンがいっぱいの緑のトンネルです。 |
左手(北東方面)に三俣山を眺めながら進みます。 |
岩ばかりのところにもしっかりと根を下ろしています。 |
花も美しいが、新緑もすばらしかった。 また、朝から夕方までウグイスの声が聞こえないときがありませんでした。 |
ツクシドウダンの花。ピンクで新鮮な美しさです。 |
この黄色い花は何というのでしょうか。 ミツバツチグリに似ています。他にもキジムシロやイワキンバイにも似ているようですが・・ |
新緑の塊にすごい生命力を感じました。 |
シロドウダン。 ツクシドウダンは鐘の裾がやや広がっているが、シロドウダンやベニドウダンは裾が狭まっているそうです。 |
これはニガナの花でしょうね? 野草図鑑の写真を見ると花びらや葉がそっくりです・・ |