花の写真を撮りながら沓掛山を越え、扇ヶ鼻との分岐点を過ぎ、久住山方面を目指しました。 牧の戸峠から「久住分れ」まで約2時間の行程です。 左手に星生山を見ながら久住分れまで進みましたが、星生山や久住別れの広場、久住山などの風景は、こんな所があったかな、という個所はいくらもありましたが、おおよその風景は思い出すことができました。 |
あたり一面、というほどではありませんが、それでも十分ミヤマキリシマが楽しめます。 |
星生山の東端の岩場が近づいてきました。 崩落した岩の間を進みます。 |
尾根の向こうにとがった久住山の頂が顔をのぞかせています。 |
やがて久住山が全貌を現しました。 久住分れの地点までもう少しです。 |
久住分れに到着です。右手(写真の左端)へ進めば約30分で久住山の頂上に到着します。 |
久住分れの避難小屋のある広場です。トイレも作られています。 直進すれば中岳や坊ガツル方面に至ります。 |
岩が積み重なって崖になっています。 |
この崖の部分にもミヤマキリシマが根を張っています。 |
久住分れの道標 ここを下っていくときは、風向きにより左側の尾根の向こうに噴出している硫黄ガスが漂ってくることがあります。 尾根付近にかかっているのは雲のガスです。(好天の日でも高い山はすぐガスがかかってきます。この日はラッキーなことに、これ以上下がってくることはありませんでした。) |
久住分れを左に下りていくと、すがもり越えから坊ガツルや長者原に行けます。 この日出会った登山客は、全体の半分以上が女性だったように見受けられました。 九重山系の基本的なコースは難しい岩場などはないので、天気のいい日を選んで、しっかり歩き続ければ、自然の中に身をゆだねることができます。 (もちろん自然の中では何が起こっても不思議ではないので、グループで行くのが安全です。) |
硫黄山の周辺は絶えず噴出しているガスの影響で不毛の土地になっています。 すがもり越えへはここを降りていきます。風具合によってはガスに悩まされるときがあります。 ガスの噴出口は正面の尾根の向こう側(北側)の中腹で、通常「硫黄山」と称していますが、頂上を持った山ではありません。 |
女性的な山といわれる九重山系ですが、荒々しい火山の顔も持っています。九重山系は阿蘇山と同じく活火山です。 |
ガスに巻かれて道がわからなくなったときのために、ルートに沿って大きな矢印が描かれています。 |
マイヅルソウ |
星生山の東端の岩場。 崩壊した岩が東側や南側に転がっています。 |
星生山の東端の岩場。 地面がグラッと揺れたら、ごろんごろんと落ちてきそうです。 久住分れの周辺を少し歩き回り、帰路に着きました。 星生山の南側の岩のゴロゴロした道を歩く時や、階段のような岩に上ったり下りたりするときに、左膝の後ろ側に痛みを感じ始めました。平面を歩き回るのは一日中でも大丈夫(後で足が吊ったりはします)ですが、坂道や階段状の道の上り下りはさすがに限界があるようです。若い頃は一日に三つも四つも頂上に登っていたのに、と嘆いても後のまつりです。普段、散歩さえしていない生活で、疲れを知らない健脚を望んでもそれはいくらなんでも虫の良すぎる望みというものでしょう。 |
帰りもウグイスの声を聞き、花を眺めながら歩きました。 |
途中、ガス(雲)がかかってきましたが、すぐに晴れました。 |
星生山の南面。 秋には一面紅葉に彩られる名所です。 |
花は夕方も楽しませてくれました。 |
後方の軍艦のような姿をした山は「万年山(はねやま)」です。 |
人の歩くルートの部分の土砂が流れ去りつつあるのがわかります。 |
緑の木々には、気分を爽快にするフィトンチッドが充満しています。 |
帰り道をゆっくり歩きます。 |
山にも夕方の気配がしのびよってきました。 |
帰りもこのミヤマキリシマをしばらく眺めて過ごしました。 |
この沓掛山を越えると、牧の戸峠への緩やかな坂道が続きます。 |
沓掛山の道 坂の上り下りや、岩に乗ったり降りたりするときは左膝がやや痛むので、右足を主に使って歩きました。 |
夏の嵐や冬の吹雪に耐えている木々は、硬い丈夫な幹になっています。 |
シロドウダン 帰りの牧の戸峠への坂道も左膝をかばってややペースダウンしましたが、午後5時に無事に出発点に戻り着きました。(左膝の痛みは、ありがたいことに翌日は全く感じませんでした。) 朝8時から午後5時まで、約1時間の昼食やひと休みの他の約8時間を歩き回ったり、立ち止まって写真を写したりしていたことになります。(往復の標準行程4時間) 花も十分楽しめ、心身がリフレッシュした一日でした。 平治岳、大船山の全山がミヤマキリシマに覆われる風景も一度は見てみたいので、そのうち好天が続く時を見計らって、ゆるやかなコースの長者原から坊ガツルへ入り、法華院温泉山荘に宿泊して平治岳の花の絨毯を楽しむことにしましょう。 |