九州あちこち歴史散歩★太宰府天満宮大菊花展2011(3)          サイトマップ

太宰府天満宮大菊花展2011(3)

   さらに会場を歩くと別の棟には大輪の菊がその盛り上がった形や美しい色合いを競っていました。
「厚物」「厚走り」などの種類だそうで、大きなふっくらとした菊の花です。

 菊の花は平安時代から愛でられるようになり、宮中では菊の節句とも呼ばれる「重陽の節句」(旧暦の9月9日)が明治時代まで行われ、現在でも皇室園遊会(観菊御苑)として行われています。
 明治時代には、花型の変化よりも大輪を求める傾向が強まりました。幕末に日本のさまざまな品種の菊が本場の中国やヨーロッパにもたらされると大変な人気を博しました。

「厚物」:多数の花弁が中心に向ってこんもりと盛り上がったもので、花弁に起伏がなく整然としたものがいい。
「厚走り」:厚物の下側の花弁が走るように長く垂れ下がったもの。



 花弁がふっくらと盛り上がっていて堂々たる姿です。
 下側には花弁が垂れ下がり、先が丸まっています。




「厚走り」の三段仕立て、五鉢、五品種、三色の仕立てです。
 花の色は白、藤、黄、藤、白となっています。



「厚物」や「厚走り」はなんともボリュームがあってゴージャスな感じですね。




 五鉢の仕立てになっています。
 色は黄、白、黄、藤、白。










 この仕立ての色の構成は、藤、白、藤、黄、藤となっています。
 三色を使う色の構成は各種あるのですね。






 菊の花の高さを抑えて作った仕立てで、マイカーでも運び易いので人気があるそうです。




 三段仕立て、五鉢の「ダルマ作り」です。



 一輪仕立ての「ダルマ作り」です。



 花の形といい、その大きさといいなんと豪華な花なのでしょうか。






























 菊の花はその形などの違いなどにより多くの品種に分かれていて「国華金山」、「国華越山」などの名前がついていました。





 大輪の三本仕立てを縦に四鉢並べ、三列で十二鉢の構成として一つの作品になっています。






 花の色を一列ずつずらしてありますね。



 みごと入賞の案内札がこれから立てられるところでした。



 これだけみごとな色、大きさのそろった三段仕立ての大輪の菊を育てる努力は並大抵のものではないでしょうね。






 太宰府天満宮大菊花展ではいろいろな種類のすばらしい菊の花を、ゆっくり楽しむことができました。


   

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